今何が起きているのか
今年の冬はおかしい、そんな話をよく聞く、雪が少ない、寒くならない、それにともなって、クマや蛇が冬眠していないといった現象も起きている。海外に目を転じれば、オーストラリアで去年の秋に発生した森林火災は、既に日本の関東地方と東北地方を合わせたくらいの面積を焼失し、まだ鎮火の目処が立っていない。この火災ではおよそ1万km離れた南米のチリでも火災による煙が観測され、既に地球規模の災害になっている。火災の原因は高温と乾燥、そして脂分の多いユーカリの木と言われる。
環境省の資料によると、21世紀末の気温は20世紀末と比べて、1.1℃〜6.4℃上がると予想されている。また、海の海水面は同じ期間で0.18m〜0.59m上昇し、海水の酸性化も進むと考えられている。降水量は高緯度地域では増え、低緯度地域では減ることが予想されている。日本においては異常な高温日数が増加している。既に現在は1970年代と比べて、最高気温35℃以上になる日は3倍に増えている。また、近年は1日に200mmを超える大雨の日数が100年前と比べて1.5倍に増加している。今以上に夏の暑さは厳しくなることが予想され、台風はより強く、海面の上昇に伴って浸水被害がより増加することが予想される。
私たちは現実から目をそらしてはいけないだろう。今地球で何が起こっているか、そして私たちに何ができるか、いろいろな人の声に耳を貸すべきだろうと思う。
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