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2020年7月の2件の記事

異例な夏を

 2月に新型コロナウイルス感染症の患者が発生して以来、すっかり遠出しない生活になった。いつもならこの時期は8月上旬の旅に向けて期待に胸を膨らませているはずであったが、もしかしたら自分の自宅の半径30kmの範囲で夏が終わりそうな予感がある。

 相手が目に見えないウイルスだから文句を言ってもしょうがないし、間違っても職場で最初の感染者にはなりたくないし、私には基礎疾患があるからとにかく感染をしないというのが優先事項である。だからといって単なる我慢の夏にはしようとは思わない。今年の夏だからこそやってみたいことがある。どうせなら半径30km以内の範囲で3つの密にならないでできることをいろいろやってみたい。朝晩の涼しい時間にはクロスバイクに乗って自宅周辺やちょっと離れたところを走ってみようと思うし、昔読んでずっとほったらかしにしている本を読んでみたいし、家族などごく親しい人と一緒に過ごす時間を楽しみにしたい。いつもは「遠くに向いている意識をもっと足元に向けてみようと思う。いつみとだいぶ違う今年の夏、それでも楽しい夏にしようと思う。

我が心の夜行列車

 子どもの頃、私は上野と仙台を結ぶ常磐線の線路からさほど離れていない場所に住んでいた。近いとは言っても家から直接見えるわけではない。夏は午前4時台には空が明るくなるのでこの時期だけの密かな楽しみがあった。それは家を抜け出して線路の脇にある公園に行って夜行列車の姿を見ることである。私が持っている1978年11月号の時刻表によると、常磐線上りで私が見たと思われる夜行列車は、平駅(現、いわき駅)3時57分発の寝台特急ゆうづる12号、4時13分発の急行十和田4号、平駅5時57分発の寝台特急ゆうづる14号であったようである。いずれも青森を前日の夜に出発し、朝に上野に到着する東北北部と首都圏、あるいは青函連絡船を介して北海道と首都圏を結ぶ長距離列車であった。寝台特急ゆうづる号は583系電車というアイボリーと青に塗り分けられたどっしりとした電車、急行十和田はEF 80というローズピンクの電気機関車がロイヤルブルーに白線が入った優美なデザインの客車を曳いていた。いずれも寝台車が中心の豪華編成で、鉄道少年だった私にとっては眩しすぎる存在だった。そんな列車を見ながら、大人になったら自分の給料でこんな列車に乗って旅をしてみたいと希望に胸を膨らませていた。残念ながら、寝台特急ゆうづるも急行十和田も私が自分の給料で旅ができるようになる前に廃止になってしまい、乗ることは叶わなかった。しかし今でも私の心の中では寝台特急ゆうづるの583系電車もも急行十和田のEF80とロイヤルブルーの客車も走り続けている。

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