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あの日のこと

 2011年3月11日、金曜日、14時46分、私は福島県郡山市にある学校の職員室にいた。その日は卒業式の予行があり、私は視聴覚係としてマイクやBGMの操作をしていた。大きな問題もなく予行練習が終わり、生徒を下校させて職員室に戻り、その後の会議まで束の間の休息を取ろうとしていた。その日は3月にしては暖かく、スーツの上着を脱いでネクタイを少し緩めた。週末までもう少し、私だけでなく職員室全体がホッとした空気に包まれていた。

 不意に後者が揺れはじめた。地震?大した揺れじゃないなと思っているがなかなか揺れは治らない。そのうちに職員室のあちこちで携帯電話がなりだした。その瞬間、今まで経験したことのないような大きな揺れに見舞われた。机の上のものが落ちる、棚が倒れる、私は座っていられなくなり、椅子から立ち上がり机にしがみつく、しかし机ごと引きずられてしまうので床に座り込むしかなかった。窓の外を見ると、さっきまで暖かったのに雪が舞っている。福島県郡山市、震度6強。この世の地獄だと思った。
 
 揺れが収まると、職員室を飛び出し、校庭に避難した。既に校庭にはまだ校内に残っていた児相生徒のほか職員も集まっていた。みんな一様に恐怖で表情が固まっていた。そのうちに情報が入ってきて、震源が宮城県沖であること、地震の規模を示すマグニチュードが7.9であること(後に9.0に修正された)などがわかった。「マグニチュード7.9だって、関東大震災並みのとんでもない地震じゃないか」と思った。その時に、震源に近い宮城県にいる友人や親戚の顔が脳裏に浮かんだ。震源から離れている郡山でこの揺れなら、仙台や石巻は一体どうなっているのだろうと思った。

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