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2021年5月の2件の記事

我々はIOCの道具ではない

 会期が迫った東京オリンピック、パラリンピックについてIOC(国際オリンピック委員会)の役員による発言が波紋を広げている。5月19日にはバッハ会長が、「日本人には粘り強い精神力、逆境に耐え抜く精神力があるからオリンピックの開催は可能だ」という趣旨の発言をした。次いでコーツ調整委員長が「東京都が緊急事態宣言オリンピックを開催する」と発言。22日にはバッハ会長が「オリンピック開催には犠牲を払わなければならない」と発言して物議をかもした。この発言の趣旨は、犠牲を払うのは日本国民ではなくオリンピック関係者ということだそうだが、この発言を不快に思った方は少なくなかったと思う。

 日本の現状は新型コロナウイルスの第4波のピークを少し越えたばかりで、新規感染者は若干の減少が見られているが、重症者や病床使用率はまだまだ高止まりしているし、北海道や沖縄県は新規感染者が多いままになっている。そのような状況下でオリンピック関係者のために病床を開けてくれという依頼が政府から複数の県知事にあったようだが、断った県知事があると聞く。そりゃそうだろうと思う。冷静な目で見て現在の日本はオリンピックを開催できる状況にはない。

 それではなざIOCは東京オリンピックの開催にこだわるのだろうか。おそらくは金なのだろうと思う。オリンピックの放映権料は莫大で、各国のテレビ局等から数千億円の放映権料を徴収し、それをIOCの運営費や各競技団体への分配金にしている。オリンピックは巨大なスポーツイベントであると同時に巨大なビジネス案件でもあるのだ。それを悪いこととは言わない。しかし、多くの懸念の声に耳を貸さず金のために突き進む姿は醜悪の一言に尽きるだろう。

 文部科学省の資料によると、東京オリンピックの選手は11,090人、パラリンピックの選手数は4,400人。これに役員やメディア関係者が加わる。彼らが入国する時にもれなくPCR検査などを行うことができるのだろうか。入国後の行動を把握することができるのだろうか。彼らの中に海外から新たな変異株を持ち込むことがないのか、そして選手村の中で集団感染が起き、彼らが帰国して世界中に新たな変異株を世界中に広げることはないのか。もしかしたら日本はオリンピックが開催される頃には再び感染者が増加に転じていることも考えられる。もしそうなれば感染力の強いインド変異株になる可能性がある。オリンピックの選手や関係者のために日本国内の感染者の入院が困難になることだってあり得ないとはいえないだろう。引き返すならまだ間に合う。私たちはIOCの金儲けの道具ではない。

あれから1年半。

 中国で新型コロナウイルスの感染者が発見されたのは2019年11月、その後感染は世界中に広がった。現在地球上の総人口はおよそ78億人で、これまでに新型コロナウイルスに感染した人の累計は1億6200万人、そのうち亡くなった人の累計は340万人、大雑把にいえば世界の総人口のうち50人に1人が感染したと言えるだろう。最も感染者が多いのはアメリカの3300万人、次いでインドの2400万人。以下、ブラジルの1600万人、フランスの580万人、トルコの510万人、ロシアの490万人、イギリスの490万人、イタリアの410万人、スペインとドイツの360万人と続く。死者はアメリカで59万人、フランスの43万人、インドの27万人、メキシコの22万人イギリスの13万人、イタリアの12万人、フランスの12万人と続く。

 日本は5月15日現在の感染者は68万人、死者は1万1000人となっている。日本国内で現在入院や療養をしている人数はおよそ7万3000人、そのうち重症者は1200人、退院や療養解除となったのは58万人。この感染拡大はどこまで続くか分からないが、そう簡単に終わるとは思えない。わずかに希望があるとすれば、ワクチン接種が進んできた国では徐々に感染者の減少が見られることである。日本では2回目の接種が終わった人はおよそ160万人、人口の1%を少し越えたくらい。まだまだ先は長そうだ。

 とにかく皆さん、人混みを避ける、マスクをつける、消毒を徹底するなど、できる限りの感染対策をしてください。今はこの危機を1人でも多くの人が生き延びることを願っています。どうか政府や経済界の皆さん、富や社会資源をできるだけ公平に分配して多くの人が生活の心配をしないで済むようにしてほしいと思います。

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