レディ・Cというストーリー
プロレスというスポーツは、そのレスラーのストーリーも大きな楽しみの要素だと思う。あるレスラーはヒールになってみたり、あるレスラーは覆面をかぶってみたり、時には味方を裏切ってみることことある。観客は技やスピードだけではなくそのレスラーのストーリーに魅了されてファンになっていくものである。
私は妻に誘われて、スターダムという女子プロレス団体の試合をネット配信で見たり、郡山市で試合が行われた際には見に行っている。子供の頃は地上波のテレビでプロレスの試合は普通に中継されていたから見ていたが、ここ30年ほどは地上波で中継されることも減り、すっかりご無沙汰していたが、久しぶりに見るとやっぱり面白い。魅力あるストーリーを持つレスラー達が激しいファイトを繰り広げる様子に魅了された。
その中でも、あるレスラーに注目している。彼女の名はレディ・C、家庭科の教師からプロレスラーに転身した異色の経歴の持ち主である。現役の日本の女子プロレスラーの中では最も高い177cmの身長があり、かつて絶大な人気を誇った長身レスラーのジャイアント馬場と同じ脳天唐竹割りというところが懐かしい。彼女のプロレスとの出会いは割と最近で、大学を卒業後家庭科の教師になってから同僚からプロレスのことを教えられ、意を決して後楽園ホールにプロレスを見に行ったところ魅了され、その後練習生になった。プロレスラーとしてデビューすることは家族や同僚の反対もあったがそれを押し切りデビューした。彼女自身、ププロレスを始めるまではスポーツの経験はほとんど無かった。それは彼女の試合を見ればわかる。身体能力は決して高くはない。それを激しいトレーニングで補っている。それでも徐々に強くなって試合をしている様子もさまになってきた。これからのレディ・Cがどのようなストーリーを描くのか、注目していきたい。
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