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「江戸の家計簿」 磯田道史著

 歴史を語る時に天皇や武将、大名などの動きなどの政治史や社会史の切り口から語られることが多い、それはそれで大事なものだし、面白いけれど、人々の生活や経済活動という経済史や生活史という視点が加わるとより立体的に歴史を見ることができ、歴史がより面白くなる。この本は江戸に住む武士や町人などの生活をお金という視点で描いた作品である。
 
 ちょっとだけ中身を紹介してみる。「暴れん坊将軍」こと江戸幕府8代将軍、徳川吉宗の時代の幕府の収入は463万石、これを現在の貨幣価値に換算すると1兆3890億円、現在の日本政府の税収の50分の1といったところ。徳川吉宗は享保の改革という幕政改革を行なったが、家康や家光の頃に比べれば幕府財政も悪化していたそうだから、暴れん坊将軍の懐も結構寂しかったのかもしれない。

 現在の物価と江戸時代の物価を比較するのも面白い。意外なものが高く、意外なものが安かった。今と同じくらいの価格なのが握り寿司、1貫8文現在の価格だと125円、回転寿司のちょっといいネタくらい。安いのが湯屋(銭湯)で、大人6文、現在の価格だと95円、高いのが卵で1個20文、なんと315円もした。このような知識があると歴史に関する本を読んだり、時代劇を見たりするのがもっと楽しくなりそうです。

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