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2023年7月の9件の記事

暑い

 気象庁のデータを見てみると、福島県いわき市の小名浜の月平均気温は、1910年には21.3℃であった。その後、1930年代までは20〜23℃くらいで推移していたが、1942年に24℃の壁を突破した。その後もじわじわと上昇し、21世紀に入ると23〜24℃が普通になる、そして、2022年は24.7℃で過去最も暑い7月になった。今年は月途中での数字だが、25.8と過去最高を更新した。

 地球温暖化が叫ばれてだいぶ経つが、今年の暑さは一層ひどい。どうか皆さん、暑さ対策は万全にしてください。そして、地球温暖化対策、本当に真剣に取り組まないと取り返しのつかない事態になりかねない。

不便になる国、

 ここ最近、各地の路線バスで減便が進んでいる。そんなこと当たり前だろうと思う人もいるのかもしれない。地方の路線バスなんて、ろくに利用者がいないし、バスは遅いし大きいしクルマの通行に邪魔だから減便してくれるのは大歓迎と思う方もいるかもしれない。でもそういう問題ではない、今、静かにこの国で進行しつつある危機の一つなのかもしれない。そんな予感がある。

 全国のバスの利用者数は1970年代以降減少を続けている。主な原因はモータリゼーションの進展で自家用車の利用が増えたことと、地方を中心とする人口の減少である。しかし、ここ最近は利用者の減少に歯止めがかかりつくある。モータリゼーションの進展が一段落したことと、高齢化や国際化が進んだことで、車の運転ができない人が増えたこと、人口の都市部への集中でクルマを持たない選択をする人が増えたためだろう。しかし、それでもバスの減便をする事業者は多い。私が住んでいる地域のバス事業者も朝の通勤通学時のバスの減便があったし、ドル箱のはずの高速バスでも減便があった。

 利用者が見込める時間帯やドル箱の高速バスでも減便を強いられる最大の理由は運転手の人手不足だろう。バスの運転手は乗客の安全も、歩行者や他の車両に乗る人の安全も守らなければならない非常に責任の重い仕事である。しかし、その責任に比べて給料は安く、社会的な評価もそれほど高いとはいえない。そして、バスが遅れれば乗客からの苦情は来るし、バスの優先通行を無視して無理に追い越そうとするドライバーも多い。それではバスの運転手になりたがらない人も多くなるのは当然だろうと思う。

 実はこの問題はバスだけではなく、様々な職種に及んでいる。タクシーの運転手も不足していて、地方ではなかなかタクシーが来てくれないという問題もあるし、トラックのドライバーも不足している。介護や保育に関わる人材も不足しているし、自動車整備士も公立学校の教師も不足している。最大の理由は低賃金や長い労働時間、顧客からのクレームなどで、「きつい仕事」、「割に合わない仕事」と思われていることだろう。そしてもうひとつの理由が人口の減少による働き手の不足だろう。

 とはいえ、これらの仕事は無くなっていい仕事ではない。バスやタクシーの運転手が不足すれば、人の移動に大きな影響が出る。日本では高齢化が進み、免許返納をする人が今後増えるだろう。そうなった時バスやタクシーなどの移動手段が確保されていなければ困ってしまう。そうなれば無理に運転を続ける人が増え、それに伴い事故の増加という事態だって起こりうる。トラックのドライバーが不足すれば物流に支障をきたし、必要なものが必要な場所に届かないということだって起きてしまうかもしれない。介護や保育、教育に関しては言うまでもない。これらの仕事についている人の待遇を改善するとともに、AIなど業務の負担を減らす方策も活用すべきだと思う。また、バスについては、月に1度は利用して、バス事業者が適切な利益を上げ、運転手の給与を上げることができるようにしてほしい。また、片側1車線の道路ではバスの追い越しはできるだけしないで、定時運行に協力してほしい。無くなってしまってからでは取り返しがつかないものだから。

クラウンの苦悩

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この写真がクラウンだというと、びっくりする人も多いかもしれない。トヨタ・クラウンは1955年に誕生し、現在では16代目になる乗用車で、主に日本国内市場向けに販売された。先代まではセダンタイプが中心で、ボンネット、キャビン、トランクが分離した3ボックスと言われるボディスタイルをしていた。長年、トヨタの、というより、日本の自動車産業を代表する高級車とされてきた。かつて「いつかはクラウン」というキャッチコピーもあったくらいで、ユーザーの信仰にも近い信頼感があった。

 そんなクラウンも21世紀に入ると徐々に絶対的な立場が揺らぎ始める。円高で輸入車が購入しやすくなったことと、同じトヨタからアルファードなどのピープルムーバーが広い室内と至れり尽くせりの装備を武器にユーザーの支持を集める。クラウンはスポーツセダンとしての性格を強めるが、販売台数の低下は変わらなかった。

 2022年に登場した現行クラウンは2つの点で多くの人を驚かせた。ひとつは、セダンであることをやめ、クロスオーバーSUVになった。従来のクラウンはステーションワゴンが設定されても、セダンは当然のようにあったが、今回はセダンは今後発売されるが当初はクロスオーバーSUVに一本化された。もうひとつは道路や駐車場が狭い日本の事情に合わせて高級車としては異例と言っていいほど車幅を狭くしていたが、現行モデルは世界での販売を考え、広い車幅を持っている。どちらかといえば、この2つの変化はクルマ好きの面々には否定的な受け止められ方をする方が多いし、クラウンの名前と歴史に自信と誇りを持っているトヨタにとってはこれまで通りのクラウンが作れる時代と経済状況では無くなったことに対する苦悩が見えた。

 今日、市内で夏祭りがあり、クラウンの実車に接して思ったことは、これはこれでいいんじゃないかと思った。批判が多いデザインだが、確かにパッと見はこれはセダンではないが、後席とトランクの間にしっかりバルクヘッドがあり、キャビンを優先したセダンの流れをくむパッケージングでsることがわかる。インテリアも安っぽいという声もあるが、一見そっけないように見えて手触りは悪くない素材が使われているし、収納の場所も理解できる場所にある。太いピラーに王冠エンブレム、インテリアには木目調パネルというかつてのクラウンの姿に囚われすぎる必要はないし、クルマが時代によって変わるのは当たり前なのではないかと思う。今回は内外装に触れただけだが、一度走らせてみたい。

 

未来のバスがやってきた

 先日、中国のBYDが製造する小型電気バス、J6に乗る機会があった。乗車する場所まではトヨタ・ハイエースで移動した。フカフカのシートに身を任せると、これは快適、エアコンの効きも良好、これはなかなか快適だと思った。ハイエースを降り、しばし待つと大きな熊のイラストが描かれたJ6がやってきた。早速乗り込むと、おや、ずいぶんフロアが低い、さっきのハイエースは床が高く、高齢者が乗り込むのは「よっこらしょ」という感じになるが、J6なら楽に乗り込める。ちなみに車内は、運転席とこ後部の座席2列分だけバッテリーなどの機器を積むために床が高くなっているが、そのほかの席は床が低く、乗り降りや車内の移動はとても楽だった。

 走り出すと。バスという乗り物の概念を覆す静かさだった。通常、この手の小型バスはエンジンが非力なせいか、加速時や上り坂では結構うるさいが、J6はとにかく静か、エンジンの振動もないから快適性は上々。車内の窓下にUSBのポートがあり、スマートフォンなどの充電ができるのは便利である。難を言えば、座席のクッションが薄く、平たい作りになっていたので、長時間座るのには向いてなさそう。

 現在、ハイエースやキャラバン、国産の小型バスが担っている、市街地循環バスやコミュニティバス、送迎バス、シャトルバスなどにBYDのJ6が受け入れられる可能性は十分ありそうだ。

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いわき市といえば

 私が住む福島県いわき市といえばどんな町か、かつて面積が日本一であった広域都市、東北では工業製品出荷額が最も多い工業都市、漁業が盛んが水産都市、J2のいわきFCがあるサッカーの町、そのほかいろいろあると思うが、いずれもこれだというほどの決定的なものではない。しかし、これならいわき市の特徴だと声を大にして言えるものがある。それは、いわき市はフラダンスの町だ、これはいわき市の特徴として言えるものであろう。かつて炭鉱がたくさんあっったいわき市、炭鉱が斜陽化し、観光に運命をかけ作れたのが常磐ハワイアンセンター、目玉が豊富な温泉とフラダンスだった。常磐ハワイアンセンターで育ったフラガールたちは地元に根付き、今でもフラダンス教室があり、フラダンスを踊る人も多い、いわき市のゆるキャラはフラおじさんになったし、高校生のフラダンスの祭典、「フラガールズ甲子園」も開かれるようになった。今年は8月20日(日)にいわき文化芸術交流館アリオスで開かれます。いわき市が最も熱く燃える日、要注目です。

 

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いわき駅前にて

いわき駅前にフラおじさん「いわき市のゆるキャラ)と、ムコナ(JR東日本水戸支社のゆるキャラ)と高校生のフラガールがいてずいぶん賑やかなことになっている。どのようなイベントかはわからないが、とにかく賑やかになるのはいいことだ。

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おまえは日本が嫌いなのか?

 ネット上には色々な人がいて、色々な考え方がぶつかり合うのは日常茶飯事である。それは悪いことではなく、議論というものはお互いの思想、経験、知恵をぶつけ合う、実に人間らしい行為だと思っている。日本人の性としては、顔を突き合わせて議論をするよりもあとぐされのないネット上での議論が向いているのだろうと思う。

 ネット上の議論でお互いの意見が噛み合わないことはよくあることで、その時に、捨て台詞のように、「おまえは日本が嫌いなのか」、「そんなに日本のことが気に入らないのなら日本から出て行け」という言葉を相手にぶつける人がいる。主に、過去の日本の歴史や、現在の日本の政治や政党、政治家に関する議論、そして近い将来の日本の姿に関する予想についてそのような言葉が見られる。

 多くの場合、満州事変〜太平洋戦争敗戦までの時代の歴史認識や、現在の政治状況に関する議論、そして現在進んでいる日本経済の低迷と将来の日本の地位低下を心配している人にそのような言葉を向けられることが多い。おそらく、そのような言葉を投げかける人は、日本軍や日本政府が行った戦争は、アジア解放のための正しいもので、従軍慰安婦なんて存在せず、日本軍は正義の軍隊としていく先々で大歓迎され、日本軍は最強で、勇敢な将兵が揃って、戦争が始まったのはコミンテルンの陰謀だと考えたいのであろう。現在の政治状況は、中国、北朝鮮、ロシア、韓国の日本の周辺の国々が日本をいじめていて、現在の政権与党はどこまでも正しく、安倍元総理は日本を救う英雄で、彼らを批判するものは敵国に魂を売ったものだろうと考えているのだろう。そして日本の将来は明るく、何の心配もない、心配をしている者は日本を分断するための工作員とでも考えているのだろう。

 でも、ちょっと考えてほしい。世の中に誤りをしたことがない人間はいないし、長年権力の座にあるものが、権力の座にしがみついたり、不正を始めることは人類史上常に起きていることだ。間違いを正しく間違いだと認め、不正や権力の暴走を監視し、糾すのは逆に日本を愛している故の行為だと思う。未来を心配するのは未来に少しでも良い社会を残すための行為だと思う。一切の批判を許さない、それは日本を愛しているのではなく、日本が大好きな自分自身を愛しているにすぎないことだと思う。今もネット上に多くいる人たちにそのことだけは伝えたい。

ひょっとしたら

 かつてアメリカでさんざん馬鹿にされていた日本車、信頼性と経済性の高さでアメリカ市場に定着しました。時は流れ、日本のメーカーはくたびれてきました。コストダウンも限界に近いようで、おおきなりこも頻発していますし、時代の変化にもついていけず、もはやトップランナーではないのかもしれません。私は、中国の自動車メーカーが日本市場に定着する可能性はあると思っています。

もはやレベルが違う

 日本とドイツ、共通点は多いとされている、例えば共に自動車産業が盛んな工業国、第二次世界大戦の枢軸国、勤勉な国民性など。しかし、もはや日本とドイツはレベルが違う国になったといったら驚く人もいるだろう。

 おそらく今年、ドイツはGDP(国内総生産)で日本を抜くだろうと思われる。去年までのGDPの順位が、1位 アメリカ、2位 中国、3位 日本、4位 ドイツであったが、3位と4位が入れ替わることになる。もっとも、こう考える人もいるだろう。ドイツはEU(ヨーロッパ連合)トップの経済大国、抜かれてもやむを得ない、4位になったとしてもさほど問題はないと。 

 しかし、ここで問題になるのは、人口である。日本の人口はおよそ1億2300万人、対してドイツの人口はおよそ8300万人である。大まかに言えば、ドイツの人口は日本の人口の3分の2くらいと言っていいと思う。人口が3分の2の国にGDPで並ばれるということは、1人当たりのGDPはドイツは日本の1.5倍あると考えることができる。しばらく前まで、1人当たりのGDPは日本とドイツは同じか日本の方がやや高かった。今では同じレベルと言えないくらい差がついてしまった。ちなみに、1人当たりのGDPが日本の3分の2くらいの国はウルグアイ、ギリシャ、スロバキアといったところである。ドイツ人から見た日本人の所得は、日本人から見たウルグアイやギリシャ、スロバキアの人々と同じくらいの比率ということになる。

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