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2023年8月の9件の記事

プロの仕事に感動する

 NHK第一放送(AMラジオ)に「夏休み子ども科学電話相談」という番組がある。子供の頃は図鑑大好き、いろんなことを知りたがっていた私にとってとても楽しみな番組だ。

 今は人に物を教えるようになると、子どもたちに回答する大学教授や様々な専門家の方の説明の仕方に注目するようになった。質問の内容によって、難しいことをわかりやすく説明しなければならないことがあり、様々な工夫や苦労をしながら回答している様子に感心している。

 今日、車を運転していながらラジオを聴いていたら、「雲の上に乗るにはどうしたらいいか」という小学校2年の女の子の質問に対し、回答した方の説明がまた見事であった。雲のできる仕組みや、人の体と雲の比重について、実にわかりやすい言葉で説明していた。私もこうなりたい、そう思うような見事さであった。さあ、明日から2学期か、頑張らなくっちゃ。

夏の終わりに

 とうとう東京電力福島第一原子力発電所の事故で発生した汚染水をALPSなる機械で濾過してできた処理水の海洋放出が始まった。汚染水には当然のごとくトリチウム(三重水素…水素の放射性同位体)のほか、セシウムやストロンチウム、ウランなどの放射性物質で汚染されていた。これをALPSで処理し、トリチウム以外の放射性物質は除去し、タンクに溜めていた処理水を海洋放出することになった。海洋放出の理由は東京電力福島第一原子力発電所の敷地がいっぱいになり、今も絶賛廃炉作業中で汚染水や処理水が増える中、タンクの増設ができずに海洋放出するしかないというこのだそうな。

 この件の感想はただただ悲しい。そりゃ、仮にALPSだかアルプス一万尺だか知らないがこれが期待通りに性能を発揮して、トリチウム以外の放射性物質以外の除去ができたにせよ、トリチウムは水素の仲間であり、全ての原子の中で最も細かいものであるからどうやって除去はできない。それを流し続ければ海洋汚染、海が汚れれば当然そこに住む魚やその他の生物への影響は避けられない。そのようなことを知ってか知らずか、政治家もアナウンサーも、口を開けば「風評被害」、「風評被害」という。辞書で「風評被害」という言葉の意味をひいてみると良い。実際に今でも時々国の基準以上の放射性物質に汚染魚が出ている以上風評ではなく実害である。今日も嬉々としてアナウンサーが今朝取れた魚から放射性物質が出ませんでしたと嬉々として報道していたが、そりゃ、放出して何日も経っていないのだから出ないだろう、当たり前のことを言うなと思う。とにかく悲しく情けない夏の終わりだ。

夏の終わりにフラはいかが

https://www.youtube.com/live/nFoNDC9YEbM?feature=share

今年も暑い夏がやってきた。福島県いわき市に全国のフラガールが集結する。「フラガールズ甲子園」YouTubeでも配信。8月20日(日)111時より。

終戦の日に

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 先日、郡山市で所用があった際、少しだけ時間が空いたので、郡山の歴史散歩に行ってきた。4カ所ほど歩いたが、そのうち終戦の日にふさわしい1カ所を紹介したい。

 郡山駅から西へ進み、開成山公園を右に見ながら住宅地を進むと、左に木々に囲まれた学校が現れる。この学校は、福島県立安積高等学校という。歴史長い学校で、かつては福島県尋常中学校〜安積中学校といった。この学校の旧本館が現在でも保存されている。1889(明治22)年の建築で風格のある建物である。現在は安積歴史博物館として開放されているほか、経済産業省の近代化産業遺産に指定されたり、テレビドラマの撮影に利用されたりしている。

 館内は自由に見学することができ、明治時代の学校の雰囲気を味わうことができる。当時の教室そのままに残されている。そのほか、安積開拓や安積中学校辛安積高校の卒業生の業績や経歴に関する展示もされており、興味をひいた。

 その中で、私の心に最も響いた展示を紹介する。それは、歴史学者、朝河貫一(1873〜1948)が太平洋戦争中に残した言葉だ。朝河貫一は福島県二本松市出身、福島県尋常中学校、東京専門学校(早稲田大学の前身)、アメリカのイェール大学で学んだ。その後、アメリカと日本を行き来しながら、歴史学者、大学教授として活躍した。

 それでは、朝河貫一が将来のアメリカ国民と日本国民に残した言葉を転記する。

 「米国よ、国際連合が発足したとき、覇権を行使してはいけない。戦後、米国は謙虚さという学科を学ぶことによって、世界に現存する矛盾と不平等に思いを致し、そこから真の正義を考えなければならない。力を振りかざす正義感に立った政治伝道者的な態度は。反省しなければならない。」

 「日本よ、終戦後、日本は民主改革によって、再び大発展をとげるであれうが、軍部や権力者の指導に盲従して戦争に走った共同体的論理は、もはや捨て去ろう。民主主義においては、政体がそうなっているだけでは民主国家とはいえない。国民一人一人は常に道徳と責任を自覚するとともに、民主主義を勝手にゆがむる勢力にら対しても、これに打ち勝たなければならない。こうしてこそ平和と真の民主主義が訪れるのである。」

 今日は朝河貫一の言葉をかみしめながら平和と民主主義についてら考えたい。

人生とは

 人生を旅に例える人は多い。なるほど、過ぎたことは戻らないし、先のことはわからないからそうなのかもしれない。旅にもいろいろあるけれど、おそらく人生とは相当ひどい道をポンコツ車で旅するようなものだと思っている。間違ってもピーカンの晴れ間に一直線な高速道路をピカピカの高級車やスポーツカーでぶっ飛ばすわけではない。もちろんそんな時もあるのだろうが、時には真っ暗闇の下を走ることもあるだろうし、砂利道を走ることもあるのだろうし、山賊が出てくるような山道を走らねばならない時もある。交差点や分かれ道には標識なんてどこにもない。そのような中悩みながら道を選んでいくのが人生だと思っている。クルマだって相当ひどいものだ。いつも気持ちよく走ってくれるとは限らない。タイヤがパンクして立ち往生するかもしれないし、ギシギシ嫌な音を出しながら走っていくかもしれない。人の心と身体なんて実に脆いものだ。

 人生を誰と一緒に生きるか、それとも1人で生きるか、どのような形で一緒に生きるか選択することは非常に難しい。1人で生きることのメリットは非常に大きい。誰に気を使う必要もないから、好きなように生きることができるし、好きなことをして過ごすこともできる。しかし、何かあった時には1人で解決をしなければばならないし、寂しさに耐えなければならないことも多い。友人や親子、兄弟、親戚も大切な旅の仲間だ。しかし、友人で一生生涯を共にする関係というのはなかなかいないものだ。親は生まれた時から一緒にいて、自分を見守ってくれる存在だが、多くの場合、18歳から20代の間には独立して別の場所で生活を始める場所が多いだろう。そして親は先に旅を終えるものだ。子どもはどんどん成長して頼もしい存在だが、大きくなると別の道を歩むことが多い。兄弟は時間的には最も長い時間一緒に旅をすることができるが、就職や結婚で離れることが多い。親戚もまた然り。最も長い時間一緒に旅をすることができるのは、夫婦(同性、異性問わず)なのだろうと思う。真っ暗な道では手を取り合って不安を和らげながら、太陽の下では歌を口ずさみながら一緒に旅をしていくことになる。一昨日、夫婦として一緒に旅を始めた友人の姿を見ながらそんなことを考えた。

 新たな旅を始めた友人夫婦の旅が、楽しい旅になることを切に願う。

花火の季節に考える

 夏の楽しみといえば、海水浴、高校野球、旅行、スイカ割り、他に色々あるけれど、花火大会も大きな楽しみという方も多いだろう。その花火について2つのニュースを聞いた。

 ひとつは、資金難で中止になる花火大会が少なからずあったというニュースである。花火大会は多額の資金がかかる。花火の代金だけではなく、警備や雑踏整理、広報にもコストがかかるだろう。東京の隅田川で行われる花火大会はおよそ1億5,000万円くらいかかると言われている。花火大会の経費は、自治体(市町村や特別区)の負担金や、地元企業や個人の協賛金からなっている。いずれも資金の負担が困難になっているのだろうと思う。それならばいっそ中止という声が出るのも理解できる。花火大会の行われる地域では交通渋滞や路上駐車、観客の騒音やごみのもんだいなどがありか、花火大会を迷惑なことだと感じている人も少なくないだろう。

 もうひとつは、花火大会は通常無料で見ることができるものだが、有料の観覧席を設ける動きが広がっている。これも開催費用ゆを確保するための方法だろうが、格差社会の象徴のような気もする。

 とはいえ、花火は素晴らしいし美しい。みんなが花火を楽しめる方法を考えてもらいたいと思う。

宇都宮ライトレールもうすぐ開業

 

 鉄道とクルマを取り上げるYouTuberのがみさんが、開業まであと10日あまりに迫った宇都宮ライトレールの現状を特集した。驚くべきは車内の近未来的なデザインとお金をかけた地上設備である。関係者の並々ならぬ熱意が伝わってくる。懸念すべきはクルマを運転するドライバーの反発であるが、彼らに言いたいことは、道路はクルマを運転する人だけにあるのではない。歩く人、自転車に乗る人、バスに乗る人、路面電車に乗る人、車椅子に乗る人、バイクに乗る人、セニアカーに乗る人、電動キックボードに乗る人、みんなのためにある。

 願わくば、宇都宮ライトレールが成功して、多くの都市で人と地球にやさしい路面電車が活躍するようになってほしいと思う。 

地方の拠点小都市

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 少し前までTwitterと言われていたところは、最近はXというらしい。関西の人ならペケと呼びそうだがとにかく、そこではとの時に楽しい話題で盛り上がることがある。

 ある人が「豊岡、洲本、津山、宇和島みたいな、他の都市圏から独立した「地域の首都」になっている街がめっちゃ好き。人口では測れない、都市としての風格を感じる。みなさんの好きな『地域の首都』はありますか?」という話題を出した。

 なるほど、地域の首都か、豊岡や洲本、宇和島ということは、人口が5万から15万くらいの小都市で、大都市や県庁所在地の都市圏から独立していて、地域の経済、行政の中心地か。それからみんなで地域の首都についての定義や当てはまる都市の候補について議論になった。その結果が上の地図で、なるほど、都市の規模の割に風格があり、商業や観光の点でも見所のある街が集まった。

 私は会津若松市を推薦した。奥羽山脈と越後山脈に囲まれた福島県会津地方にあり、行政、経済、交通の面で福島県会津地方の中心地である。観光も盛んで、文化の発信力もある。

 日本の人口が減少する中、これらの地域の首都の重要性は変わらないだろう。これらの町がどのような戦略を取るか楽しみだし、このような建設的な話し合いこそSNSの、醍醐味だと思う。

世界の夏、アフワズの夏

イラン南部のアフワズで最高気温51℃の予報が出ています。世界の広い範囲で高音が続いています。エアコンを適切に利用する。外出を避けるなど熱中症対策をしてください。

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