人気ブログランキング やえもんのひだまりカフェ: 2023年11月の4件の記事

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2023年11月の4件の記事

バスが無くなってどうする

 福島県いわき市を中心とする地域で路線バスを運行する新常磐交通が、来年春に大規模な路線廃止をすることを発表した。新聞等の報道によると廃止になる路線は以下の通り。

(1)平―好間中―榊小屋
(2)平―谷川瀬
(3)平―平工高―中央台―玉川―小名浜
(4)平―若葉台
(5)平―鹿島―洋向台、平―鹿島SC―洋向台
(6)中央台―飯野―高専前―医療C―内郷、中央台―飯野―高専前―一高―医療C―内郷
(7)湯本―桜ケ丘、湯本―桜ケ丘―田場坂
(8)湯本市内循環(内・外)
(9)湯本―遠野高
(10)上遠野―大平―入遠野、上遠野―川畑―入遠野
(11)菊田小―鳳城、菊田小―万治、菊田小―南台、菊田小―井戸沢
(12)小名浜―江名―西原―光洋高
(13)泉市内循環
(14)(急行)泉―イオンモール
(15)植田―磐城農高―勿来工高

 現在運転免許を持っていない学生、高齢者、心身に障がいのある方、今後運転免許返納を検討している高齢者の方などの移動が困難になるなどの大きな影響が出そうだ。

 路線バスは全国的に縮小が続いており、大阪府に本社を置く金剛バスがすでに廃業を決め手あるほか、多くの会社が路線の廃止や運行本数の減便を決めている。多くの会社が利用客の減少による赤字経営や運転手の不足を理由にあげている。

 それならハイエースなど普通2種免許で運転可能な車両にすれば良いと考える人もいるが、こちらも不足は深刻で、地方ではタクシーがの利用に不便をきます状態になっている。また、全国各地で自動運転バスの実証実験も行われているが、最高速度が20km/hになっているので、他の交通への影響が大きく、まだまだ幹線道路を走る路線への投入は難しそうだ。 

 地方では自家用車に頼っている人が多いが、今運転できている人も、いずれは運転できなくなる、あるいは、自家用車を買い替える経済的余裕がなく、古い車に無理やり乗っていると思われる人もいる、これだっていずれは限界が来る。人間は移動する生き物だ、誰でも利用できる交通機関のこと、もっと真剣に考えたい。

未来へ語り続ける勇気

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 先日、宮城県石巻市の震災遺構、旧大川小学校に行った。仙台からおよそ1時間少々、三陸自動車道を河北インターで降りて、近くの道の駅で食事をした後、北上川の堤防沿いの道を20分ほど走ると大川小学校に着く。北上川はゆったりと流れ、その両側には水田と小さな集落がある。天気も良く、景色も広々している。やがて、青い色の橋が見える、この橋は新北上大橋と言う。橋を過ぎてまもなく大川小学校に着く。

 この大川小学校は2011年3月11日、15時36分頃、校庭から避難場所に向かっていた大川小学校の児童と教職員を津波が襲い、その場にいた児童78名中74名死亡、教職員11名中10名死亡という大惨事になった。他に、校庭に集まっていた地域の住民にも犠牲者が出た。

 大川小学校の校舎は津波の威力を私たちに無言で訴えていた。壁は崩れ、体育館はコンクリートでできた部分を残し消滅し、渡り廊下は海側に向かって倒れていた。

 大川小学校では、地域の住民の方の語り部の方の話を聞くことができた。震災当日の様子、その後のこと、現地でなければ聞くことのできない貴重な話だった。この方は津波の被害で家族の方を亡くされていて、真実を知りたい、そして真実を多くの方に伝えたい一心で自分の時間を割いて語り部の活動をされていた。その姿や語り口からは深い悲しみとやり場のない怒りが感じられた。中には思い出したくないこともあるだろう。それでも語り続けるのは、この津波の被害を風化させたくない、家族や大川小学校の児童、教職員、地域の住民の犠牲を無駄にはしたくないという強い意志が感じられた。1時間の予定であったが、私たちの質問も交えながら予定を大幅に超えてお話を聞くことができた。本当にありがとうございました。

立ち上がれ、宝塚ファン!

 宝塚歌劇に所属する俳優がマンションから転落した事件について、睡眠時間が十分に取れない過酷な勤務状況と、歌劇団内でいじめと見られるパワハラの存在が明らかになった。

 宝塚の現状を変えるのはファンの皆様の力だと思う。おそらく、宝塚のような閉鎖的な組織に自浄作用はない、あれば不当な長時間労働もパワハラもとっくに無くなっている。ファンの皆様の抗議があってはじめて宝塚は変わるのだと思う。では、具体的にどうするか、客席を1年くらいガラガラにする。これほど強烈なメッセージはないと思う。宝塚には熱心なファンも多いと思う。宝塚で夢をもらった、生き甲斐を与えてもらった方もいると思う。今度は皆様が不当な長時間労働やパワハラに苦しんでいる人を救う番だと思う。

MIRAIの未来

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 トヨタMIRAIは、世界初の量産車としての燃料電池車である。2014年に販売開始され、現在は2020年に販売開始された2代目が販売されている。

 先日、初代MIRAIのレンタカーに乗る機会があったので、感想を書いてみたい。ボディスタイルはいわゆるセダンタイプ。トヨタはプリウスもそうだたが、新しい技術を導入する時、セダンタイプの車から導入する。それだけ長年作り続けてきたセダンへの深い思い入れがあるのだろう。全体的に空力を重視した凹凸を抑えたデザインはやばり近未来の車という印象を持つ。

 ドアを開け、車内に入ると、白を基調としたインテリアが美しい。レザーシートの掛け心地もなかなかのものだった。押しボタン式のスイッチを入れ、ゆっくり走り出す、全幅1815mm、全長4899mmのボディはやはり大きさを感じる。仙台駅周辺の細い道路を慎重に進む。

 広い道路に出ると、モーターの加速も力強く、静かで振動もなく、実に快適。仙台東部道路、三陸自動車道も疲労を感じることなく走った。

 同行者2人と運転を交代しながら走ったから、運転席だけでなく、助手席や後席の座り心地を試したが、いずれも良好、とくに、あえて2人がけに抑えた後席が快適だった。

 3人で2日間でおよそ230km、水素充填量は2.1L、金額は2,500円と少しだった。ガソリン価格を1L180円とすると、MIRAIの走行にかかるコストはガソリン車に換算すると13.5km/Lに相当する。ガソリンエンジンのDセグメントのセダンと同等かやや良いがハイブリッドには経済性ではかなわないという結果になった。

 今後の課題は、水素充填施設の普及だろう。宮城県内には、仙台市宮城野区と岩沼市にしかない。宮城県内なら、あと、白石市、大崎市、石巻市、気仙沼市、塩竈市あたりにらほしいし、仙台市内の西部(泉区、青葉区、太白区)にもほしい。今後徐々に増えるのだろうが道のりは遠い、また、水素タンクの交換費用も長期間乗るなら必要になってくる。

 課題は多いが、燃料電池車は走行中に水蒸気しか排出しないという強みがある。MIRAI がどのような未来を切り開くだろうか。

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