元気はつらつ、湊線 4
那珂湊を過ぎると、湊線の列車は海岸沿いの台地を走る。殿山、平磯と過ぎると畠中を走り、まもなく美乃浜学園駅に着く。駅の近くに同名の小中一貫校があり、校名が駅名の由来になっている。美乃浜学園は、近くの平磯、磯崎、阿字ヶ浦地区の3つの小学校と2つの小学校が合併し、2021年4月に開校した。駅はそれに先立ち同年3月に開業した。駅を降りて2分も歩けば美乃浜学園の校門に着く。それにしても立派で充実した設備である。小中学校は地域の人の思い入れが強い一方、市町村としては子供の減少で小中学校の統廃合は急務である。真新しく充実した設備と学区の人口が湊線を利用できる範囲に集中していることを活かし、駅を新設することで、通学の便を確保し、地域にもひたちなか市双方にとってメリットがあるようにした、なかなか上手い方法だと思う。
駅を起点に美乃浜学園を一回りする。驚くことに、テニスコートもあれば、低学年用のグラウンドもある。大きいグラウンドは、サッカーのコート3面は取れそうな広さがある。高校ですらこんなに立派な設備はそうないだろう。
駅に戻り、次の列車を待つ。駅の周囲は畑で師走の風は遠慮なしに吹き付ける。自動販売機の缶コーヒーで身体を温める。小中学生の利用が多い駅だが、ちょっとした待合室があればなおいいだろう。
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