上がったね
最近店に行くたび驚くのは、物価が上がったことである。私はパンが好きなので、ベーカリーのあるスーパーに行くと、ベーカリーを覗いてみることが多いが、最近200円を超える商品が増えてきたなと感じることが多い。ハンバーガー系の商品は300円くらいが当たり前になっている。このくらいなら買うのをやめようとまでは思わないが、1つ減らそうかなとなる値段である。その他の価格で言えば、いつのまにかカップラーメンが200円前後の値段をさほど高いとは思わないようになってきた。
現在の物価高の要因は、円安と労働者の賃金の上昇である。食料や地下資源の多くを輸入に頼る日本では、通貨安は物価上昇に直結する。現在はアベノミクス以来の通貨安政策で、かなり円安は進んでいて、輸入に頼っている小麦粉や石油、天然ガスなどの物資の価格は上昇を続けている。さらに新興国の経済発展もあり、需要が増えて価格の上昇もある。現在の物価上昇、そう簡単には戻らないだろうと思っている。
とはいえ、資本主義経済にとって物価上昇は必ずしも悪いことばかりではない。物価上昇に追いつく、あるいは多少上回る賃上げが行われれば労働者の生活は少しずつ向上する。消費者は無駄遣いをする必要はないが、過度に安値志向、節約思考になることなく、メリハリをつけた消費を心がけ、経営者側も物価上昇に見合った賃上げを行い、徐々に生活水準を向上できるようにしてほしい。また、賃上げが大手企業だけでなく、中小企業や個人商店まで及ぶように過度なコストカットや下請けいじめはしないでほしい。みんなが少しづつ公平に幸せを実感し生活水準を底上げしていく。人口減少している日本で多くの人が幸せに生きるためにできることはそこだと思う。
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