数日前にXに投稿された動画がある。どこの国かはわからないが、白い車があり、前席部分から出火し、運転者が命からがら周囲の人の助けもあり脱出するというものだ。
早速待ってましたとばかりに、一部のXユーザーが穀物にたかるイナゴのように、いや、死肉にたかるハイエナのように集まってきて中国の技術の低さやBEV(バッテリー式電気自動車)の危険さをあざわらっていた。
では、この動画を検証してみよう。まず、この動画が中国で撮られたものかというと、おそらく右側通行の国だていうことしかわからない。右側通行の国は中国だけでない。
次にこの車が中国製BEVか検証する。まず、車両の後ろに排気管が見える時点でBEV出ないことがわかる。おそらくマツダ3セダンだと思われる。つまり、日本車の可能性が高いということだ。このことを数人の人が指摘したら、イナゴだかハイエナだかわからないが、中国をことあれば叩きたい人のコメントが新たに書かれることがなくなった。
BEVは大量の電池が使われ、そこには可燃物であるリチウムがあるから発火の可能性があることは確かだ。しかし、ガソリン車やハイブリッド車も発火の可能性があり、実際、BEVより、ハイブリッド車やガソリン車の方が発火の可能性が大きいとするデータもある。
インターネットとはとても便利なものだ、誰でもいつでも、どこでも情報の送受信ができる。こんな便利なものを正しく使わないのはもったいない。誹謗中傷や民族、人種差別に使うのはやめるべきだ。それとも人類にインターネットはまだ早すぎたか?
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