人気ブログランキング やえもんのひだまりカフェ: 2024年8月の6件の記事
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2024年8月の6件の記事

醜い日本

 昨日の夏の高校野球の決勝戦では、関東一高と京都国際が延長線の末、京都国際が初優勝を果たした。これだけなら、両校の選手の健闘を讃え、めでたし、めでたしで終わりになるのだが、話はそうではない。日本社会の、いや、日本人の極めて陰険で悪質さが見えてしまった。

 実は、この問題は以前からあったのだが、今回、より鮮明になったのが、根深い民族差別問題である。京都国際中学校・高等学校は1947年に在日韓国人のための学校として設立されたのがはじまりで、2004年からは日本人の生徒も受け入れる一条校(学校教育法第1条に定める幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学等)になり、現在は日本人の生徒も多いという。同校の単位計画表を見てみたが、基本的に高等学校の普通科として違和感のない教育内容であり、学校設定科目として韓国語や韓国史、韓国地理があるが、これは学校の裁量で設定できる範囲内のことで特に問題ではないと思う。全体として多少韓国の民族学校としての内容はあるもののおおむね普通科の高校の範囲内であると考えて良い。しかし、現在でも同校の効果は韓国語である。この効果に対し、「日本の学校なのに韓国語の校歌はおかしい」、「野球の聖地甲子園で韓国語の校歌は聞きたくない」という投稿がXなどに多数投稿された。しかし、それはちょっとおかしくないかと思う。日本と韓国は隣国である。1000年以上前から日本と韓国には人の行き来があり、日本国内に多くの中国系や韓国系の人が渡来人として定着した歴史があるし、20世紀になると日本は大韓帝国を併合し、支配してきた過去がある。その中で、日本の各地に朝鮮半島出身者が定住したという経緯もある。そのような歴史がある限り、日本国内から韓国語を話す人が存在するのも当然の話であり、韓国語の歌詞を採用する学校があってもとくに違和感を持たない。

 いや、韓国語の歌詞は100歩譲って認めるけれど、歌詞の内容が問題だとする人もいる。歌詞の中に、「東海」という言葉が出てくる。これは政治的プロパガンダだという人がいる。「東海」とは、韓国の東にある海、つまり日本海の韓国側の呼称である。同じ海や川を立場が違う国の人が別の名前で呼ぶことはよくある話で、北朝鮮と中国の国境にある白頭山は中国では長白山という。ロシアでアムール川と呼ばれている川は中国では黒龍江と言う。日本では県によって同じ川を別の名前で呼ぶことがあるくらいでsる。新潟県では信濃川と呼ばれている川は、長野県では千曲川になる。同じく、新潟県では阿賀野川と呼ばれている川は、福島県では阿賀川と言う。これらの呼び名は長い歴史の中でつけられてきたものだから、そう簡単に変わるものではないし、変える必要性もないものだと思う。もし、新潟県民が福島県に旅行に行って阿賀野川と言ったら政治的プロパガンダになるのだろうか、そんなバカな話はないだろう。

 戦前に教育を受けた日本人やその子ども世代までは、アジアの中で日本を圧倒的な先進国だとみなし、日本以外のアジアの国々を劣った存在だとみなす人がいることは知っている。しかし、時代は変わった、アジアの国々も力をつけて、先進国になったり、先進国を脅かす存在になった国も多い。そもそも、先進国の人間がそれ以外の国の人間や文化、歴史をも見下していいとは思わない。それは人間が行う行為でもっとも醜い差別に他ならない。現在の世界は人や物や情報が国境を越えて行き交う時代になった。違いを認め、お互いを尊重して生きたいと思う。

人は技術に追いつけるか?

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 この写真はあるラーメン屋のオーダー表としてある方がXに投稿したものだ。この投稿に対し、読んだ方々からは「この店に行きたくない」、「食欲が失せた」などのコメントが寄せられた。この投稿と、それへのコメントから、現在の日本のインターネットを取り巻く深刻な事情が透けてみてる。

 まず、「この店に行きたくない」、「食欲が失せる」と投稿した人についてだが、一言で言えば流されやすい、よく考えない傾向が見て取れる。写真の右下に「日本語/ENGLISH」と書かれており、裏面、というか、日本語と英語が書かれている方が表面だと思うが、決して日本人が差別されているわけではない。もちろん、中国人や韓国人が嫌いで、中国語や韓国語を見ると気分が悪くなる人もいるだろうが、訪日外国人に占める中国人や韓国人の割合は高く、これは当然の配慮だと思う。

 次にこの投稿をした人物についてだが、金儲けのためか、中国人や韓国人への憎悪を高めるためかわからないが、悪質の一言である。

 かつての日本はアジアでも圧倒的な先進国出会ったが、1990年代以降、日本は長い停滞の時代に入り、日本は経済規模で中国に抜かれ、現在では中国の3分の1とも言われる。また、一人当たりの所得で韓国に並ばれ、物価の差を考慮すると実質的に韓国に逆転されたという人もいる。現状に不満を持つ人は、自分たちの生活が苦しく、未来に希望が持てないのは外国人が優遇され、日本人ある自分たちが差別されているという想いを持つ人がいるのも無理からぬ話だ。

 インターネットはだれでもいつでもどこでも情報のやり取りができる非常に優れた道具である。正しく使えば独裁や不正、憎悪や戦争を無くすための道具にもなる。どうか憎悪をあおる使い方はやめてほしい。そして、インターネットは優れた技術であるが、それには使い手の教養や倫理観が非常に大事なものだと思った。

五浦の海岸から平和を祈る

 茨城県北茨城市の五浦海岸は大小の入江、多くの岩がある磯、そして白っぽい岩が連なる断崖が連なり、海の庭園というべき美しいところである。近くにはアンコウをはじめとする魚が美味い平潟という漁場があり、今でも多くの観光客が訪れる。そればかりではなく、明治時代の終わりには、ここ五浦海岸に岡倉天心や横山大観によって日本美術院が置かれ、一時期日本の美術の中心地となったところでもある。

 この美しい海岸がかつて戦争の舞台になった。1941年12月、真珠湾攻撃で始まった太平洋戦争は、はじめこそ日本側有利に進んだが、工業力も経済力も技術力も格段に当時の日本を上回るアメリカやイギリスに押され線局は徐々に悪化していく。そして満州事変から10年以上続く戦争は、経済的にも人的にも疲弊させた。やがて日本は特攻兵器などの非人道的な戦い方をするも戦局は好転しなかった。そのような中考えだされたのは、風船爆弾である。日本をはじめとする中緯度地域の上空には西から東へとジェット気流という強い風が吹いている。このジェット気流に乗る風船を上げれば、アメリカまで到達することが可能だし、この時期は日本は太平洋の制空権を失い、航空機もパイロットも足りていない状況でも気球に吊り下げた爆弾をアメリカまで送ることは可能になると考えた。もちろん、当時の軍部の指導者もこれで大きな戦果を上げることができるとは考えていなかっただろうが、突然戦線からずっと後方のアメリカ本土に日本の爆弾が落ちたとなればこれは恐怖を与えることができると考えていたのだろう。しかも、都合の良いことに、爆弾はともかくとして、気球の主な原料は和紙とこんにゃく糊、他の戦略物質と競合しないのも、経済的に疲弊して、戦略物資の欠乏に疲弊していた青息吐息の日本にとっては好都合だったのだろう。

 風船爆弾の放球は、1944年11月から、1945年3月までの間行われた。ここ、茨城県五浦のほか、千葉県の一宮、福島県の勿来からも放球が行われた。これらの場所が選ばれたのは、アメリカに比較的近い場所で、都合が良かったのと、比較的人口の多い地域で、風船爆弾の製造や放球をするための労働力を確保しやすかったこと、そしてこんにゃくの産地である関東北部に近い場所であることが理由として考えられる。実際に風船爆弾の一部はアメリカまで届き、アメリカのオレゴン州では、不発弾の風船爆弾に触れた民間人が亡くなるという痛ましい事件にもなっている。

 五浦海岸の平潟寄りの場所に、忘れじの平和の碑という石碑がある。戦争という人がする中でもこれ以上ない愚かな行為がなくなることを心より願って手を合わせた。

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南海トラフ巨大地震の震度・津波の波高について

気象庁による、南海トラフ巨大地震の想定震度分布と津波の波高の予想です。津波の波高については4つのケースを想定しています。お住まいの地域やご旅行先の想定をご確認ください。


津波想定地図の水色の地域は1m以下、黄緑の地域は1〜2m、オレンジの地域は3〜5m、ピンクの地域は5〜10m、赤の地域は10〜20m、黒の地域は20m以上になります。

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宮崎県の地震について

 夕方の宮崎県で発生した地震(M7.1〕に関して、南海トラフ巨大地震に関する「巨大地震注意」の情報が出ました。この情報は、南海トラフ(静岡県、愛知県、三重県、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県などの太平洋側のプレート境界の海底で巨大地震注意が発生する可能性が相対的に高くなっているということです。

 気をつけることは、⚪︎月⚪︎日に△△県で地震が起きるなどという話を目にするかもしれませんが、現在そのような予測をすることはできません。科学的根拠のない話です。

 今からできる対策としては、食料や飲料水を買い置きする(ただし、大量の買い溜めはおすすめしません〕、おむつ、衛生用品、薬品の在庫を確認する。自宅、学校、勤務先、通院する病院、そのほかよく立ち寄る場所の最寄りの避難所の場所を確認するなどがあります。また、夏休みで旅行や帰省をする方も多いと思いますが、その方も宿泊先や長時間滞在する場所の避難先も調べておくと良いと思います。

スーパー開店30分後の渋滞

 私が住む地区では、スーパーマーケットが開いて30分後くらいにちょっとした渋滞が起こることがある。毎日というわけではないが、週末その時間に出かけると2回に1回くらいは渋滞に出くわすから、やっぱりそこそこの確率といっていいだろう。その渋滞の特徴は、クルマの流れが時速6キロメートルくらいと遅いこと、スーパーマーケットの入り口を過ぎると、急にクルマの流れが良くなることである。原因は、スーパーマーケットに買い物に行くおじいさんが、電動車椅子(セニアカー)で車道の真ん中を走っているからである。1度だけだが、おじいさんのすぐ後ろになったことがある。おじいさんは車線の真ん中を時速6キロメートルでさっそうと走り、右ウインカーを出してスーパーマーケットに入り、私もちょうどスーパーマーケットの駐車場の真ん中に電動車椅子を停めると、よたよたと歩いて店内に入っていった。

 時速6キロメートルで車線の真ん中を走るというのは、迷惑であるというのは間違いないことだろう。しかもその道路は追い越し禁止で中央線はオレンジ色の線が引かれているし、交通量もそこそこ多い、私も何度か遭遇したが、おじいさんの電動車椅子の後には結構長いクルマの大行列ができていた。しかし、誰も内心迷惑に思っているが、クラクションを鳴らしたり、無理に追い越そうという人はいない。マナーが良い地区というわけではない。みんなが気づいているのかもしれない、このおじいさんの姿は、自分自身の少し先の姿だと。

 このおじいさんの姿を見ていると、おそらく最近まで車を運転しているのだと思わせるところが多い。徒歩や自転車で移動していたなら、車道の真ん中を走るという発想はないし、駐車場に電動車椅子を停めるという発想もない。おそらく最近まで車を運転していて、認知機能や身体機能の低下を家族から指摘され、あるいはそのため事故を起こして運転免許を返納したのだろうと思う。高齢者のクルマを見ると、車の後部や左側のドアやバンパー、ボディにキズやへこみのある車が多い、認知機能や身体機能の衰えで、運転に困難をきたし始めている状態である。少し前だが、ボディの左側のほとんどがビニールテープだらけというクルマを見かけたことがある。それに比べればこのおじいさんはまだ潔いのかもしれない。

 高齢者は家の外に出るなという人もいる。乱暴な話であり、私は全く賛成できない。現在の高齢者はひとり暮らし、あるいは高齢者の夫婦の世帯が増加している。買い物や通院だけでなく、友人や親類を訪れたり、公共施設を利用したり、娯楽施設に行くなど、自宅に閉じこもらないことが心身の健康を維持する上では非常に重要なことである。自分でクルマの運転をすることができるうちはまだいいが、それが難しくなったら、徒歩、自転車、電車やバスなどの公共交通機関、そして電動車椅子(セニアカー)などを組み合わせて利用することで、行きたい場所に行け、会いたい人に会うことができるようにしていかなければならないと思う。クルマを運転するドライバーの中には、電動車椅子に乗っている高齢者を目の敵にする人がいる。やれ、「遅い」、「邪魔だ」車に乗れるってそんなに偉いのですか、あなたはいくつになっても認知機能や身体機能が衰えないのですね?万が一車に乗れなくなったら自宅に引きこもるのですか?どれも間違いである。電動車椅子(セニアカーは、本来歩行者扱いで、歩道を走ることになっているが、現実の道路状況は、歩道が電動車椅子が走るには狭すぎたり、段差があって危険だったりする。現状、そのような場所では、車道の端を電動車椅子が走るのはやむを得ないことだと思う。そして、電動車椅子を製造する会社や販売店などが電動車椅子の使い方やマナーについて、しっかり伝えるべきだと思う。そしてドライバーも、電動車椅子の走行を妨げないようにする優しさがほしい。また、普段から徒歩や自転車を使っておくと、クルマから電動車椅子への意向もスムーズにできるようになるのかと思う。あのおじいさんの姿は、みんなにとっていつか来る道なのだ。

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