知識とニュースの偏食時代(上)
最近ではテレビや新聞、ラジオなどのいわゆるオールドメディアにはぼ関わらず、知識やニュースはもっぱらXやFacebookなどのSNSやYouTubeやTikTokなどの動画投稿サイト、あるいは5ちゃんねるなどのネット掲示板などで得るという人が増えている。とくに、年齢が若い人ほど顕著で、テレビはほぼ見ないという人が増えているという。
SNSや動画投稿サイト、あるいはネット掲示板の最大のメリットは、スマートフォンがあれば、いつでもどこでも、自分のほしい情報にありつけるということだろう。オールドメディアだとそうはいかない。新聞は基本的にどんなに頑張っても朝刊と夕刊の1日2回しか発行されないし、テレビやラジオのニュースだって決まった時間にしか流れない。私はかつて台湾を旅行した時、車程という田舎の山の中のローカル線の終着駅を旅していた時に、ネットのニュースでイラクのサダム・フセインの処刑を知った。台湾のホテルに行けば、テレビで日本語のニュースを見ることができるし、台湾は日本と同じ漢字文化圏だから、新聞を見れば大体のことがわかる。日本語メディアなどなさそうな田舎町で、日本語のニュース速報を入手できる。すごい時代になったものだと思った。
最近のコメント