知識とニュースの偏食時代(中)
インターネットの登場によって、人はいつでも、どこでもニュースなどの情報に接することができるようになった。そして、スマートフォンなど情報端末の小型化によって人は誰でも発信できるようになった。ニュースなどの情報に接することができれば、それだけ人々の知識が増え、社会の知的水準も向上すると思われたが、どうもそうばかりとは言えないようだ。
子どもに接する仕事をしている人ならピンとくるかもしれないが、最近の子どもたちは、特定の分野の知識には強いが、子どもたち同士の共通の話題が乏しくなっていると感じる人もいるだろう。昔はテレビが主なメディアであったから、人々が接する情報はある程度限られていた。この間の「全員集合」はどうだったとか、「ひょうきん族」はどうだったとか、なんとなく共通する話題があった。ところが今の子どもたちはテレビはあまり見ない。YouTubeなどの動画投稿サイトやLINE、TikTokなどのSNSがメディアの中心になっている。例えばYouTubeのチャンネル数はテレビが地上波、BS、CS合わせてもはるかに敵わない数がある。仮にどんなに興味・関心の幅が狭い人だとしても、YouTubeやSNSならそのうちいくつかは自分の興味・関心を満たしてくれるものがあるだろう。また、YouTubeやSNSの仕組みもなかなかよくできていて、その人の興味・関心を分析して、その人が見てくれそうな動画や情報が出てくるようになっている。それと比べると、テレビや新聞などのオールドメディアのなんと気の利かないこと、自分の関心のない番組や、自分の興味のないニュースを延々と押し付けてくる、そう感じている人が多いのだろうと思う。
ここで、食事について考えてみよう。例えばここに、お菓子ばかり食べて、他の食べ物をほとんど食べないという人がいたらどう思うだろうか。多分、多くの人はその人の健康を心配するだろう。知識やニュースなどの情報についても同じで、やはり色々な情報を持っていた方が、正しく考え、判断し、行動するには大事なことだと思う。そのためには、政治、経済、社会、国際、地域、文化、スポーツなどの情報について、ある程度バランスよく接することが必要だと思う。動画投稿サイトやSNS、掲示板サイトなどを否定するつもりはさらさらないが、いわゆるオールドメディアや、人との会話など、様々な形で知識やニュースに接することが必要なことだと思う。
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