小名浜道路の効果を検証する 上
先日、福島県いわき市に新しい道路ができた。常磐自動車道にいわき小名浜インターチェンジが新設され、ここと既存の道路を結ぶために福島県道20号いわき上三坂小野線のバイパスとして小名浜道路という無料の自動車専用道路が作られた。今回はこの道路の効果について考えたい。
この道路の計画が実現したのは、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故の後で、地域の復興、再生のための道路と位置付けられている。とくに、漁業が盛んで、アクアマリンふくしまなどの観光施設や、沿岸部に工業地区を抱える小名浜地区と常磐自動車道を直結することで、この地域の活性化や、災害時の人や物資の輸送の円滑化が期待されている。なお、この道路は制限速度80km/hの無料の自動車専用道路として建設された。
それでは、Google mapの機能を活用して、小名浜道路の効果について検証してみたい。方法てしては、常磐道首東京方面(起点は国会議事堂とした)、常磐道仙台方面(起点は宮城県庁とした)、磐越道郡山方面(起点は開成山公園とした)から小名浜(目的地はアクアマリンふくしまとした)まで、どのくらい所要時間が短縮されたのかを比較したい。なお、比較は渋滞のない時間で行った。
・国会議事堂→アクアマリンふくしま
いわき小名浜IC経由(小名浜道路を使ったルート)
202km 2時間41分
いわき勿来IC経由(従来のルート)
200km 2時間40分
いきなり小名浜道路の方が遅くなりました。理由は小名浜道路の方が距離が長いことが考えられます。従来のルートはいわき勿来インターから、国道289号、国道6号を経由しますが、どちらも一部区間に信号があることと、Google mapのルート検索機能が一般道ではなぜか強気な検索をするので、実際には5分程度小名浜道路の方が早くなる可能性があります。
・宮城県庁→アクアマリンふくしま
いわき四倉IC経由(従来のルート)
165km 2h34m
いわき湯本IC経由(従来のルート)
180km 2h36m
いわき小名浜IC経由(小名浜道路経由)
188km 2h53m
仙台方面からの最速ルートはいわき四倉インターで降りて、福島県道35、国道6号を経由するルートでした。ただし、このルートは国道6号の混雑もあるので朝晩は避けた方がよいでしょう。一般的にはいわき湯本インターで降りて福島県道14号、国道6号、あるいは観光目的ならいわき四倉インターで降りて、海沿いに走ることをお勧めします。
・開成山公園→アクアマリンふくしま
いわき湯本IC経由(従来のルート)
101km 1時間28分
いわき小名浜IC経由(小名浜道路経由)
113km 1時間58分
ここも時間的にも距離的にも従来のルートにメリットがあります。
※Google map のルート検索の結果は、日にち、曜日、時間、交通状況により変度合いすることがあります。
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