人気ブログランキング 養護学校の教室より: やえもんのひだまりカフェ
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カテゴリー「養護学校の教室より」の131件の記事

うれしい日

 この仕事をしていて最も嬉しいことといえば、卒業生が社会の中で活躍している姿を見ることである。昨日、市内のスポーツアパレルの流通センターに生徒を連れて見学に行った時に、そんな姿を見ることができた。

 大きな流通センターは実に機能的にできていた。大きなベルトコンベアやフォークリフトが活躍している倉庫内は、ポップスの曲などがかかっていて、明るい雰囲気の職場だった。そこに彼はいた、彼は黙々と使い終わったダンボールを片付けていた。特別支援学校高等部を卒業し、もう4年以上ここで働いている。ずいぶんいい顔になったと思う。少年から青年の顔になり、誇りと自信さえ感じられる顔になった。少しだけだが彼と話してみる。最初、彼は私に気付かなかったようだ。無理もない、ここ4年くらいで白髪が増えた。彼が成長している間、私も確実に老化した。それでも彼と話したわずかな時間は至福の時間だった。見学を終え、流通センターを出ようとした時に、さらに思いがけない再会があった。3月まで私が社会科と理科を教えていた卒業生が、4月から市内の福祉事業所に通っていることは知っていたが、福祉事業所で作った弁当を届けに来たところだった。こちらの方は予期していなかった再会だからお互いびっくりした。「先生、飛ばされたの?」などど相変わらずのブラックジョークを言っていたが、それでも彼も私も嬉しかった。

 思いがけない再会もあったが、社会の中で活躍している卒業生を見て新たに勇気をもらった。さぁ、頑張らなくては。

旅立ちの日を前に

 私が勤務する学校の卒業式は3月10日、あと2週間になった。高等部3学年では、卒業式の練習も始まり、卒業文集もできあがり、いよいよ卒業式を待つだけになった。しかし、どうも生徒が卒業してしまうという実感は今一つ持てなかった。
 今日の放課後、生徒のこの1年の思い出の写真をまとめて、ムービーメーカーで動画を作っていた。1年間に撮った写真を改めて見ているうちに、これまで湧いてこなかった卒業の実感が急に湧いてきた。ああ、これでお別れになるんだな、そう思うと急に悲しさがこみあげてきた。ほかの職員もいる職員室だから、涙を流すことはなかったけれど、もし、一人なら涙を流しただろうと思う。しかし、卒業式では絶対に泣かないと心に決めている。卒業式は、生徒たちが新しい世界にはばたく門出の日、笑って送り出してあげたいと思う。どうか、3月10日、いい天気になりますように。

心地よい風

 今日は第14回福島県特別支援学校スポーツ大会があった。陸上競技、サッカー、バスケットボール、ボッチャ(体育館で行い、ボールを転がして的となるたまに近づけたチームが勝ちになる競技)等の競技が行われた。この日に向けて、県内の特別支援学校高等部の生徒は部活動に練習に励んできた。私はバスケットボール部の引率を行った。第1試合、少し緊張が見られ、動きにぎこちなさが見られ、いいところを発揮できぬまま負けてしまった。第2試合はようやく歯車がかみ合い、練習の時のようにパスがつながり、ようやく勝利することができた。もっとも、大事なのは勝ち負けではなく、自分の実力を出し切ることだと思う。その点では十分成功したのだろうと思う。今回の大会参加が新しい自信につながることを願っている。今日は暑かったけれど、終わるころには心地よい風が吹いていた。

訃報

 「出会いは別れの始まり」という言葉がある。そんなことはよくわかっているが、突然の別れはやはり衝撃を受けるものである。今日、私たちの学校に月に2度ほど来る方の訃報に接した。その方はとても優しい笑顔をしていた。私も相談に乗ってもらったことがある。そんな時にも一生懸命に考えてくれた方であった。機会があればゆっくり仕事以外の話をしたかった。心よりお悔やみを申し上げます。

スポーツ大会

 今日は私たちの学校でスポーツ大会があった。学年対抗で、綱引き、バスケットボール、フライングディスク、ボッチャの競技に分かれて勝敗を競った。私はフライングディスクの競技の支援をした。フライングディスク(アキュラシー)とは、5メートルの距離からプラスチックの円盤を投げて、金属製の輪の中を10投中いくつ通したかを競う競技である。3学年で6つのチームに分かれた。試合が始まると、みんな真剣な顔つきで競技に取り組んでいた。どこぞの首相のような汚いヤジを飛ばす生徒もなく、相手の好プレーにも声援を送る温かい雰囲気の中で試合は進んだ。普段はあまり接点のないクラス同士の生徒も一緒に競技に取り組んでいたのが印象的だった。

 昼食をはさんで午後2時過ぎに競技が終わったが、生徒も私たちも心地よい疲れを感じた。とても楽しい時間だった。

同窓会

 昨日、市内のホテルで勤務する学校の同窓会総会・懇親会があった。私はこの学校に転勤して3年目だが、高等部は1年目なので、同窓生との面識はない。しかし、開場のずいぶん前からロビーに集まり、友達同士や職員と楽しそうに話している様子を見るのはとても楽しいことである。まずは、総会で、決算報告や新年度の役員選出、予算案の承認が行われた。役員改選ではちょっとしたハプニングがあったが、議長と事務局の適切な進行で短時間で無事終了した。その後、美味しいお弁当を食べながらの歓談、恒例のビンゴゲーム、お楽しみのカラオケ大会尾と続いた。楽しい時間はあっという間に過ぎ、散会となった。今回初めて会う卒業生ばかりだったが、また元気な顔に会えるといいなと思うし、卒業生にとって非常に楽しみにしている行事のお手伝いができたことを嬉しく思います。

男子会

 最近女子会という言葉をよく聞くが、学校の男子更衣室の会話もなかなか面白いものだ。養護学校は教員は女子が多く、児童生徒は男子が多い。だから、教室では話せないことも男子更衣室なら心おきなく何でも話せるというわけである。話はたわいもないことで、休日の過ごし方、家で見たテレビ番組のこと、まぁそんなところだが、今日は私のことが話題になった。
 生徒A「やえもん先生は結婚しているんですか?」
 私  「どう思う?」
 生徒B「やっぱりしているでしょう」
 私  「これが、していないんだな」
 生徒A「えー、本当なんですか」
 私  「残念ながら本当なんだなこれが」
 生徒B「それならC先生(それは美しい方です)はどうですか」
 私  「おいおい、そんなこと教室に戻って行っちゃだめだぞ」

 まぁ、今日は彼らのおもちゃになった形だが、こんな男子会、なかなかいいと思います。

新学期

 学校教育というものは基本的にオーダーメイドであり、レディーメイドでは行けないと思うが、特別支援教育の場合なおさらそうだと思う。私は新たに知的障害を対象とする特別支援学校の中学部1学年重複障害学級の担任になって改めてそう思った。昨年も同じく重複障害学級だったが、それぞれの学級の生徒の実態は違うし、同じやり方が通用するわけではない、今回の学級の生徒も、火曜日に入学式を行い、今のところ毎日必死に試行錯誤中です。思いのほかうまくいったところもあるし、まだまだ課題のところもある。何年この仕事をやっても難しさは変わらないと思う。それが醍醐味なのだと思う。もっとも、考え、試行錯誤を続けることにしんどさを感じることも多い。体力の低下もそうだけど、発想力の限界を感じることに自分の限界を感じることがある。でも、がんばろう!

校外学習

 今週の木曜日、私たちの学年の校外学習になった。いわき市は板かまぼこの生産量が日本一ということで、食生活への関心を高めることと地域の産業への理解を深めることを目的に、かまぼこ工場の見学に行った。学校前のバス停から路線バスで出発し、電車に乗り換えかまぼこ工場に向かった。いわき市も地方都市の例外に漏れず、典型的なクルマ社会で、電車の利用頻度は高くない、しかも、友達や先生と一緒の電車の利用、みんな僅かな時間ながら電車の旅を楽しんでいた。かまぼこ工場ではちくわ作りを実際に行ったり、かまぼこの製造ラインを見学させてもらった。その跡は市街地中心部の店で昼食をとり学校に戻った。
 この校外学習で学校ではみることのできない生徒たちのいろいろな姿が見られた。学校給食では偏食の生徒がパスタを遺さず食べたり、学校では見られない楽しそうな表情を見せたりしていた。今回の校外学習は私が企画や渉外、引率の計画などの仕事をしたけれど、それが報われたような気がした。さて、あとは会計報告まで頑張ろう。

初夏の風

 私が4月から勤務している学校は田んぼの中にある。天気のいい日は生徒と一緒に学校の周りを歩くことがある。今日は少し離れた公園まで歩いてきた。学校の周りの田んぼはすっかり田植えが終わって苗が気持ちよさそうに風に揺れていた。その風は温かく、もう春というより初夏の風だった。日差しも既に春のそれではなく、夏のように強くなっていた。とはいえ、真夏のように暑くじめじめしているわけではないから過ごしやすい。生徒の引率でついて言っているのだが、私にとってもこの時間はとても気持ち良く素敵な時間だった。

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