うれしい日
この仕事をしていて最も嬉しいことといえば、卒業生が社会の中で活躍している姿を見ることである。昨日、市内のスポーツアパレルの流通センターに生徒を連れて見学に行った時に、そんな姿を見ることができた。
大きな流通センターは実に機能的にできていた。大きなベルトコンベアやフォークリフトが活躍している倉庫内は、ポップスの曲などがかかっていて、明るい雰囲気の職場だった。そこに彼はいた、彼は黙々と使い終わったダンボールを片付けていた。特別支援学校高等部を卒業し、もう4年以上ここで働いている。ずいぶんいい顔になったと思う。少年から青年の顔になり、誇りと自信さえ感じられる顔になった。少しだけだが彼と話してみる。最初、彼は私に気付かなかったようだ。無理もない、ここ4年くらいで白髪が増えた。彼が成長している間、私も確実に老化した。それでも彼と話したわずかな時間は至福の時間だった。見学を終え、流通センターを出ようとした時に、さらに思いがけない再会があった。3月まで私が社会科と理科を教えていた卒業生が、4月から市内の福祉事業所に通っていることは知っていたが、福祉事業所で作った弁当を届けに来たところだった。こちらの方は予期していなかった再会だからお互いびっくりした。「先生、飛ばされたの?」などど相変わらずのブラックジョークを言っていたが、それでも彼も私も嬉しかった。
思いがけない再会もあったが、社会の中で活躍している卒業生を見て新たに勇気をもらった。さぁ、頑張らなくては。
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