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カテゴリー「クルマ・ドライブ」の125件の記事

人とクルマの新しい付き合い方を探る

 今から30年近く前の話であるが、私が仙台の大学に通っていて、盆と年末に帰省するときには、大体仙台を14時30分か15時15分の電車で帰る。そうすると、3時間弱で実家最寄りの駅に着く。そこから実家までは2kmちょっと、歩いて25分くらいの道のりである。暑かったり、暗くなっていたり、雨が降っている時期にはバスを使うこともあるが、実家最寄りのバス停までバスで6分、そこから歩いて6分の道のりでsる。便利で快適なものである。しかし母はそんな私の行動が理解できないようだった。

 母は典型的な田舎の人でかつクルマ中毒患者だった。実家から駅までに2kmもクルマで行くのは当たり前、バスの利用や徒歩など考えも及ばなかったのだろう。私にしてみれば、夕方の忙しい時間実家から駅までクルマで迎えに行けば20分も浪費するし、そのために無駄にガソリンを使って排ガスを撒き散らす必要はない。しかし地方はいまだにクルマ中毒患者が多いようで、雨が降ると市内の高校の周辺は子どもの送り迎えの車で大いに混雑する。子どもと言っても高校生なのだし、病気や怪我で歩行が困難ならともかく、むやみやたらと送迎するのはちょっとどうかと思う。

 2022年3月から、自動車の広告に、「短距離移動には、徒歩や自転車を優先利用しよう』、「相乗りを考えよう」、「毎日の移動は公共交通機関を利用しよう」のうち、ひとつのメッセージを入れることが義務付けられた。私もこれは大賛成だ。

 クルマは非常に素晴らしいものだ。いつでも、好きなところへ、他人にわずらわされず速やかに移動することができる。その一方で、環境への負荷は大きい。道路などインフラ整備には多額の金額がかかる。いわば贅沢な乗り物だと思う。もちろん、EVやPHEVなどのエコカーに乗れば環境負荷を低減することは可能だが、それでも徒歩や自転車、バスや鉄道には敵わない宿命を持つ。それなら、必要以上にクルマを使うことを減らしていくことが大切なのだと思う。

戦国時代を生きる

 皆さんは時価総額という言葉を聞いたことがあると思います。多くの会社は株式会社という形態で経営されており、株式は取引されて、日々変動しています。会社の発行済みの株式の数に現在の株価をかけたものが時価総額になります。会社の価値や規模を示すものです。例えばやえもん自動車株式会社という会社があったとして、発行済みの株式数が10万株、1株の価格が1000円だとすると時価総額は1億円ということになります。

 世界の自動車業界の順位を見てみると、1位はアメリカのテスラ。昨年一時株価の暴落を経験しましたが、それでもなお1位を確保しました。BEV(バッテリー式電気自動車)に圧倒的な強みがあります。2位は日本のトヨタ。世界的なベストセラーになったカローラシリーズのほか、プリウスなどのハイブリッド車に強みがあります。3位に中国のBYD。最近日本市場にも参入し、BEV、PHEV(プラグインハイブリット=充電もできるハイブリッド車)に絞った車種で世界市場に攻勢をかけています。4位にドイツのフォルクスワーゲン。カローラと並ぶ世界的なベストセラーのゴルフの他、ポロなどの強力な布陣に加え、傘下に高級車に強いアウディや世界的なスポーツカーメーカーのポルシェを傘下に持つフォルクスワーゲンがあっさりBYDに抜かれたことに衝撃を受けています。

 以下5位にドイツのメルセデスベンツ。6位にドイツのBMW。7位にアメリカのGM、8位にアメリカのフォード、9位にオランダのステランティス。ステランティスとは聞き覚えのない方もいるかもしれませんが、イタリアのフィアットとアメリカのクライスラー、フランスのプジョー、同じくフランスのシトロエンが合併してできた会社で、これらに加え、アルファロメオ、ダッジ、ジープ、オペルなどのブランドを持つ。そして10位に日本のホンダが続く。

 1位と3位以外は以前からある会社か、以前からある会社が合併してできた会社だからあまり変わっていないじゃないかという見方もあるが、私はそうは思っていない。この後に、11位の中国の長城汽車、13位の上海汽車など順位を上げてきそうな会社もあるし、現在上位に入っている会社でも、対応を誤ればじわじわと順位を下げていくことも十分考えられる。現在自動車業界で起きている変化はそれほど大きく、かつ急速である。

 私はBEVがいずれ増えていくのだろうと思っていたが、近年の増加は私の予想を遥かに超えている。2020年のBEVの世界での販売台数は200万台くらいだったが、2021年には440万台、2022年には780万台に達したと見られている。世界の自動車販売数のおよそ10%に達したと見られている。主な市場別で見ると、中国では新車販売の20%程度を占めている。ヨーロッパでも10%を超え、あまりEVに積極的ではなかったアメリカも2022年には5%を超えた。一方日本はまだ1%程度で、日産の軽自動車のEVであるSAKURAの登場でようやく動き出したところと言えるだろう。ただし、今年はスズキがが軽自動車の商用EVを出すということなので少し変動がありそうだ。

 急速なBEVの普及とともに、自動車業界は戦国時代に突入した.生き残る会社もあれば、消えていく会社、吸収される会社、新しく生まれる会社もあるだろう。安全で地球環境と人に優しい車が登場することを願っている。

 

EVはグランドツーリングたり得るか?

 日本でも徐々に広まってきたEV(バッテリー式電気自動車)、次、あるいは次の次の車の方法として考えている人もおいと思う。しかし、バッテリーの持ちが悪く、長距離の旅行に向かないのではないかという疑問を持つ人も多いだろう。そこで、千葉県浦安市の東京ディズニーリゾート周辺から青森県の大間崎までのおよそ800kmを、トヨタbZ4X、日産アリア、テスラモデルY、ヒョンデアイオニック5の4台で比較してみた。

 結果はどうかというと、4台とも結構厳しかったです。とくに厳しかったのはトヨタbZ4xで、寒い時期の撮影にも関わらず、暖房を使用した場合の航続距離が非常に短く、シートヒーターとステアリングヒーターで我慢を強いられたこと。そして航続可能距離があまり当てにならない、急速充電を2回すると、それ以降の充電速度が著しく制限される、充電中にどのくらいの電流が充電されているかの表示ができないなど不便な点があり、長距離はあまり得意ではないと感じた。

 一方素晴らしいのはテスラモデルY。テスラ・スーパーチャージャーの威力は凄まじく、郡山と盛岡のスーパーチャージャーで充電しただけで青森県むつ市まで到達する頼もしさ。テスラのスーパーチャージャー同じ敷地内に店舗や飲食店があり、充電時間を無駄に過ごす必要がないことが素晴らしい。ただし、スーパーチャージャーは場所が限られていて、主要高速道路や大きな都市以外はチャデモになり充電速度が落ちる。

 その中間が日産アリアとヒョンデアイオニック5。電費や充電性能でアイオニック5が上回っている。長距離の旅行、例えば今回ので800kmは厳しいが、500kmくらいで、十分な日程のゆとりが有ればなんとか使えそう。

 今のところ、長距離の旅行にはガソリン車が有利そう。私のスバルXV(2000cc)の場合、浦安で満タンで出発すれば大間崎まで給油なしで走れないこともないが、保険として盛岡か八戸周辺で1回は給油をするだろう。その場合のロスタイムはおよそ5分といったところであろうか。それであれば、大間崎にはガソリン車の方が早く着くのかというと意外とそうでもないと思う。ガソリン車に乗っても食事はするし、疲れたら気分転換もしたい。意外とEVとガソリン車の到着時間には差がないのだろうと思う。今後の課題は、充電できる場所を増やすことと、充電時間を有効に使うことができるようにするため、飲食店や観光施設、公園などに設置することが望ましいと思う。

 EVsmartさんのYouTubeチャンネルに実際の動画があります。EV smartさんの動画がトヨタbZ4xの動画ですが、概要欄に他の車の動画へのリンクが貼ってありますので、よろしければご覧ください。

 

ウミガメさんと考える自動車産業

現在、世界の自動車業界は、電動化や自動運転など、急激な変化に迫られている。電動化は、温暖化対策やエネルギー問題の観点から、自動運転は安全性の向上や労働力問題の観点から対応が求められている。もちろん日本の自動車産業もこれらの問題に対応していて、ここ数年はBEV(バッテリー電気自動車)の投入や自動運転に向けた取り組みが進んでいる。しかし、欧米や中国の自動車産業に比べると、その動きはやや遅いようにも見える。

日本がかつて強かったにも関わらず、現在は競争力を落とした産業に家電業界がある。今や日本メーカーのスマートフォンは日本国内ですら、アップル、サムスンに遅れをとっている。日本メーカーはスマートフォンの普及期に対応が遅れ、シェアをじりじりと落としていった記憶がある。

自動車業界の現状について、ウミガメ@自動車の未来予測さんが様々な考察をしている。現在の日本経済を支え、多くの人の雇用を守っている自動車産業について考える良いヒントになると思う。

https://twitter.com/turtle_auto?s=21&t=cgbhTXUMLcohtMFNYgOhnA


高齢ドライバーの事故を減らすために(続き)

 高齢ドライバーによる事故が続いているが、これを減らすために、私たちドライバーができることを考えてみたいと思う。

 都会の人が聞いたら驚くと思うが、地方の人はとにかく車によく乗る。数百メートル先のコンビニエンスストアまで行くのにも車を使う。雨が降れば学校の周りの道路は子どもを送迎する車で渋滞する。駐車場事情が悪い昔からの商店街は寂れ、栄えるのは大きな駐車場を完備した大型ショッピングモールやロードサイド店ばかり。道を歩いているのは子どもと高齢者、まるで大人がいない町のよう。おそらく、車が好きというよりは、車に頼りきり、車を使わない生活を考えられ無くなっているのだと思う。

 なるほど、車はいつでも出発できるし、電車やバスのように混雑の心配をすることがない。終電を気にする必要もないし、車内でオナラをしても誰にも迷惑がかからない。誰の視線を気にする必要がないし、どんな会話をしても他人に聞かれる可能性はない。車はまことに便利な乗り物ではあるが、たったひとつ重大な欠点がある。それは、死ぬまで運転をすることが残念ながらできない人が多いことである。

 車と冷蔵庫を比較してみよう。どちらもあれば非常に便利なものである。しかし決定的な違いはある。冷蔵庫を使うには特に資格は要らないが、車を使うには運転免許が必要である。これは冷蔵庫を正常に使った場合、人に怪我を負わせたり、殺してしまう危険性はほぼないが、車の場合、仮に適切に使用したとしても人に怪我を負わせたり、殺してしまう可能性があるからだろう。そして、高齢になって認知機能や身体機能が衰えても冷蔵庫を使いこなすのはそう難しくはないが、車の場合は残念ながらそうではない。完全自動運転が実現すれば認知機能や身体機能が衰えても利用できるだろうが、現在実用化に向けた実験段階だし、実用化はもうしばらく先であるし、実用化しても私たちに買える値段で販売されるかはわからない。

 それではどうすればいいか。はっきり言って、車が運転できないほど認知機能や運動機能が落ちてから車のない生活を考えても遅いと思う。人は歳を重ねるほどそれまで積み重ねてきた生活を変えるのが困難になる。元気なうちから、徒歩、自転車、鉄道、バスなどを使った生活をすることをお勧めしたい。今は便利な地図アプリもあるし、仮に1時間に1本程度しか電車やバスが来なくても、時間を把握すればそれはそれで便利なものだ。駐車場の制約がなくなるから、市街地や駅前にも行きやすくなり、そこだけでしか買えないものや食べられないものにも出会えるだろう。

高齢ドライバー事故を減らす為に

 最近、高齢ドライバーによる事故のニュースを毎日のように耳にするようになった。私が住む福島県でも、97歳の高齢ドライバーが歩行者の40代女性をはね、死亡させるといういたましい事故が起きた。事故当時、車は歩道を30〜40km/hほどで走っていたようだ。

 私はこのような事故を減らすために、国や警察がするべきこと、自動車メーカーがするべきこと、私たち国民がするべきことを考えてみた。このうち、今回は国や警察と自動車メーカーが行うべき対策について考えてみた。

 まず国や警察についてであるが、車は私たち一般市民が使うことが許されているものの中で最も危険なものの一つとも言えるだろう。高齢者には高齢者講習や実技試験、認知機能検査などが導入されたが、高齢者の認知機能や運動機能の衰えは予想よりも早いことがある。現在3年間の免許証の有効期間の短縮を検討してほしい。合わせて、今よりもスピードが出ない車の免許制度創設も考えてほしい。具体的には、最高速度45km/h以下、加速も今の車の半分程度、今の軽自動車よりも一回り小さいボディサイズでどうだろうか。今や軽自動車といえども100km/h以上平気で出るようになってきた。そうなると、高齢者にとっては性能過剰になっているのではないだろうかと思う。速度や加速が遅ければ、それだけ事故による衝撃を少なくすることができるし、誤った操作を修正する時間的余裕を持つことができる。普通自動車や軽自動車を運転するには厳しいが、これなら運転できるという人もいるだろう。高齢者の移動手段を確保するためにも検討する価値はあると思う。

 次に、自動車メーカーについては、車を設計するにあたって、人に優しいデザインを優先してほしい。最近の交通事故では、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違えによる事故が多いとされる。アクセルペダルは車を発進・加速させるためのペダル、ブレーキペダルは減速・停止させるためのペダルだが、どちらのペダルも踏み込むことによって操作するものである。全く違う働きをするものが同じ操作で動くというのは多くのドライバーにとってはさほど問題がないものの、運動機能や認知機能が落ちたドライバーにとっては踏み間違えを誘発する原因になると思う。人間は異常事態に遭遇した時に、咄嗟に筋肉を硬直させてしまう。ブレーキを踏もうと思ってアクセルペダルを踏んでしまった場合は、速度が急加速してしまうので、意図せぬ加速でさらに硬直してブレーキへの踏み替えが出来なくなってしまうようだ。そのような事故を防ぐインターフェイスの開発に期待したい。また、私が先ほど提案した、軽自動車よりも遅く、小さい車も是非検討してほしい。高齢化は日本に限らず、絵界的に急速に進みつつあり、近い将来、大きなビジネスになると思う。電気自動車(EV)で出遅れつつある日本のメーカーにとっては経営の柱にもなりうると思う。

昔は良かった症候群

 「昔は良かった」という言葉は世の中のいろいろな場所で聞く。私が大好きな鉄道趣味の世界でいえば、「昔はブルートレインがたくさん走っていて良かった」、「昔は長距離列車が多くて乗りごたえがあった」、「昔は国鉄型車両が多く走っていて味があった」クルマが好きな人なら、「昔はスポーツカーがたくさんあって良かった」、「昔のクルマは直線的でボンネットや車高が低くカッコよかった」、「昔のクラウン(シビック)はこんなじゃなかった、今のクラウン(シビック)はクラウン(シビック)じゃない。などがある。

 もちろん私も昔を懐かしむ気持ちはある。ブルートレインの旅は今でも最高だと思っている。「北斗星」、「銀河」、「はまなす」、「さくら」、「あさかぜなどのブルートレインのの旅は今でも思い出として強く残っているし、機会があれば乗ってみたいと思っている。しかし現実はそんなに甘くないと思っている。ブルートレインはとにかくコスト高になる。他の列車が走らない夜間に駅員などの要員を確保しなければならない。人口減でJRクラスの会社でも人材の確保に苦慮している現在、それは難しいことだと思うし、寝台車は昼間には無用の長物になってしまう。それでは採算に合うとは思えない。長距離列車についても、例えば、大阪から、福井、金沢、富山などを経由して新潟まで走った特急「雷鳥」など、今でも残ってほしかった列車は多いが、長距離を走ると、他の地区のダイヤの乱れを波及させやすいという欠点もあるし、乗り換えを便利にするという条件である程度の長距離列車の削減はやむを得ないと思っている。国鉄型車両については、国鉄の分割民営化から30年以上が経ち、老朽化が進んでいる以上、数を減らしているのはやむを得ないことだと思う。多くの乗客にとって、古くて味がある車両よりも、新しくてきれいな車両を求めるのは当然のことである。鉄道の従業員にとっても、新しい車両ほどメンテナンスの手間が少なくなるし、新しい車両にはバリアフリーにも対応している。そして一部の鉄道事業者は古い車両を保存していてイベント時に走らせている。私たちはそのような機械を利用して昔の鉄道旅行の思い出に浸ればいいと思う。

 昔が良かったかといえば、必ずしも良かったとは言い切れないものがある。クルマ好きの多くは、昔のクルマは良かったというが、それは本当だろうか。私はそれはちょっと疑問を持っている。昔は今よりも交通死亡事故が多かった。今の車に比べればずっと衝突安全性が低く、ABSもなければ、自動ブレーキもなかった。私は今さらそんなクルマに乗りたいかと言われれば答えは「No 」だ。クルマは好きだが自分の命や他の人の命が大事だし、地球環境も大事だと思うからだ。スポーツカーの現象は確かにあるが、クルマ好きの人はオートマチックトランスミッション(AT)の普及や燃費規制、クルマの値段が上がったこと、ピープルムーバー(ミニバンともいう要するにアルファードのようなクルマ)やSUV(ハリアーのようなクルマ)の普及がスポーツカーの衰退の原因だと槍玉に上げるが、私は違うと思う。家電のテレビCMを見ればわかるが、最近の家電のCMは性能の良さを売りにしたものはほとんど見かけない、使い勝手の良さやを売りにしたものが多い。どんな商品を買っても性能はある程度の水準に達しているから使い勝手で勝負をしているのだと考える。クルマも同じで、今やどの車種に乗って走りに大きな不満のあるクルマはない。しかし、使い勝手には大きな違いがある。そうなれば、使い勝手のいいピープルムーバー(ミニバン)やSUVが有利になると思う。デザインだって、ボンネンットが低いクルマはかっこいいのかもしれないが、歩行者と衝突した時に、頭部の傷害が大きくなりやすいし、車高が低いと乗り降りしにくいし車内が狭い。人は自分がクルマに関心を持ち始めた時のクルマを理想像と捉える傾向があるが、クルマは時代背景や人々の暮らし、地球環境問題や道路事情、社会的な要請によって変わるもので、時代が変わっても変わらないクルマがあるとすれば、それは時代に取り残されたというべきであろう。

 「昔は良かった」という思いを全否定するつもりはない。しかし、それに囚われ過ぎていると、今が見えなくなるし、未来がつまらなくなる。最近の電車は乗り心地がいいし、車窓から見える景色は昔と変わらず素晴らしい。クルマだっていずれEV(電気自動車)やPHV(充電もできるハイブリッド車)の時代になっても、自分で運転して道の世界に行ける素晴らしさは変わらない。昔は良かったそれはもちろん、今も素晴らしいそう考え、古きも新しきも愉しんでいきたいと思う。

軽自動車に新しい潮流

 軽自動車は日本独自の車両規格である。狭い全幅に短い全長に小型のエンジンが特徴だった。狭い道や狭い駐車場が多い日本では、軽トラックや軽ワンボックスなどの商用車として、あるいはダイハツ・ミラやスズキ・アルトなどを中心とした女性の通勤や買い物、家族の送り迎えなどに使われることが多く、男性が乗ることはあまりなかったし、家族みんなが乗って移動することもあまりなかった。

 この状況を変えたのが1993年に登場したスズキ・ワゴンRで、すでに全幅と全長は決まっていたから思い切って背の高いボディにしてみた。このこの時期のスズキの主力の軽自動車であるアルトが1400mm程度であったが、一気に1640mmにしてみた。こうすると高さに余裕が生まれるから椅子の座面も上げることができ、前後方向にも余裕ができる。家族4人で乗っても余裕で使える軽自動車がここに誕生した。このコンセプトは、他社にも波及し、ダイハツ・ムーヴ、三菱・トッポBJ、スバル・プレオなど各社が独自の解釈で背の高い軽自動車、後にハイトワゴンと言われる軽自動車を生み出した。

 2003年にはさらに広い室内を追求したダイハツ・タントが誕生した。ワゴンRより更に背の高いボディを与え、驚きの1725mmである。後ろから見ると、軽ワンボックスにしか見えなかったが、驚くほど室内は広かった。ドアは、ワゴンRをはじめとするハイトワゴンがこれまで多くの車種で用いられてきたヒンジドア(開き戸)に代わり、後席にスライドドア(引き戸)を採用した。スライドドアは、乗降の際大きなスペースを使用しないし、子どもや高齢者が乗り降りをするときに隣のクルマにドアをぶつける心配がない、何よりドアの開く幅が大きく、チャイルドシートを使う子供の乗り降りにも、身体が不自由な高齢者の乗り降りにもいい。これに追随したのがスズキ・パレットやホンダ・N BOXで、これらはスーパーハイトワゴンと呼ばれている。

 2016年、軽自動車に更に新しい潮流が生まれた。ダイハツから出た、ムーヴキャンバスである。ボディの高さは1655mmとやや控えめながら、後席にスライドドアを採用した。正直言ってスーパーハイトワゴンは車内は広く、子どもが立って着替えをできるし、自転車も楽に積めるほど車内は広いが、座ると天井の高さが気になるし、まぁそこまでの室内の広さはいらないと言う人もいるだろう。このクルマ、なかなかいいところに目をつけたと思うし、丸っこいボディもなかなかいいと思う。最近、スズキからもワゴンRスマイルという似たようなコンセプトの車が出た。軽自動車は日本独自のガラパゴスな規格であるが、実に個性的なモデルが出てきた。今後の推移が楽しみなカテゴリーだと言えるだろう。

例外があってもいいんじゃない

 温室効果ガスの削減に向け、ホンダは、世界で売る自動車のすべてを2040年までに電気自動車(EV)か燃料電池車(FCV)にする、という目標を23日発表した。純粋なガソリン車だけでなく、ハイブリッド車(HV)も売らない。走る際に二酸化炭素を出さない「脱ガソリン車」への全面移行を表明したのは、日系メーカーで初めて。実現すれば、エンジンを載せたホンダの新車はなくなることになる。(毎日新聞)

 ホンダはハイブリッド車に力を入れていて、エンジンにも相当なこだわりがある会社だから、当分ハイブリッド車は残ると思っていた。それでも2039年まではホンダのガソリン車やハイブリッド車が販売されるかというと、投資を電気自動車や燃料電池車に集中させる関係から意外と早くガソリン車やハイブリッド車のラインナップは縮小するのかもしれない。
 ホンダの決断は国内の他社にも影響を与えるかもしれない。海外のメーカーではボルボやフォルクスワーゲン、メルセデスベンツが既にガソリン車やハイブリッド車の販売終了に向け動いている。
 クルマが温暖化ガスを排出することなく走る。確かにそれは移動するための機械としては正しい進化の方向だろう。しかしそれだけでは満足できない人もいるだろう。MT(マニュアルトランスミッション車)に乗りたい人、高回転までスムーズに吹け上がるエンジンの感触を楽しみたい人もいる。そのような人のための救済策があっても良いと思う。地球環境に負荷を与えない範囲でガソリン車の製造を認める社会であってほしいと思う。クルマは確かに移動するための機械だが同時に文化でもあり、趣味の対象でもある。

2021今変革の時


 自動車業界は大きな激動の中にあると言って間違いないだろう。
 新型コロナウイルスの感染拡大は様々なイベントに影響を与えたが、1月の東京オートサロンはカスタマイズカーの好きな人にとっては残念な話だろう。秋に行われる東京モーターショーもかなり「密」になるイベントなの感染状況次第では予断を許さないだろう。
 自動ブレーキの搭載義務化は歓迎すべきことです。大きな流れとしては完全自動運転に向かっていますがまずは自動ブレーキなどの運転支援で交通事故の減少を期待したいです。
 歴史ある車種、例えばトヨタのプレミオは前身のコロナの時代から長く日本のファミリーカーの代表的な存在だったし、ホンダアクティも長い歴史がある。寂しい話だが今後もら各メーカーが利益が見込め、自社の得意な分野への「選択と集中」は進むだろう。
 車の電動化の流れは止まらないだろう。電動化とはテスラや日産リーフのようなバッテリー電気自動車やトヨタ・ミライのような燃料電池車だけでなく、ハイブリッド車も含む。当面はハイブリッド車が中心になるだろう。電動化が進むことによって走行によって排ガスの二酸化炭素などが減ることが期待される。懸念されるのはは電動化による車両価格の高騰。スズキの軽自動車に使われているマイルドハイブリッド車は同じような装備のガソリン車と比べて70〜10万円程度高い。この差を大きいと感じる人は多いだろう。そして、電動化の進展とともにマニュアルトランスミッション車の減少も進みそうだ。
 F1 に日本人選手がら参戦するのは嬉しいニュース。中嶋悟さんや鈴木亜久里さん、片山右京さんが参戦していた時代を知るものとしては期待します。

 大きな時代の変化は危機でもあり、チャンスにもなる。現在は電動化や自動ブレーキ、自動運転に加えて、新型コロナウイルス感染症蔓延による社会と経済の変化という不確定要素もある。それでも各メーカーからどんな車が出るのか、ひとりの車好きとして期待しています。

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